土壇場にショルツがPKを決めて、浦和レッズが引き分けに持ち込む
明治安田生命J1リーグ第27節。浦和レッズはホーム埼玉スタジアムに北海道コンサドーレ札幌を迎えての一戦となった。前節、浦和レッズは6試合ぶりの勝利で悪い流れを断ち切り、この試合に挑んだ。
試合は序盤から札幌が主導権を圧倒的に握るワンサイドゲームの様相に。浦和もリンセン、ユンカーの2トップがカウンターからチャンスを迎えるが、お互いに決めきれず前半はスコアレスで折り返した。
後半もボールを握る札幌と、守備を固めてカウンターを仕掛ける浦和の構図は変わらず。一進一退の展開の中69分に試合が動いた。札幌がビルドアップで前進すると、MFルーカス・フェルナンデスがペナルティーエリアの角から右足でコントロールショットを放つと、こうを描いたボールはゴールに吸い込まれて、札幌が先制する。浦和もカウンターから松尾佑介が決定機を迎えるもシュートはポストに当たり、その跳ね返りを酒井宏樹がシュートを放つも、札幌ディフェンダーのシュートブロックに阻まれてゴールならず。しかし終了間際の89分、MF大久保智明のシュートを札幌DF福森晃斗が手でブロックしてPKが浦和に与えられる。これをDFアレクサンダー・ショルツが決めて1-1の同点とした。試合はこのまま終了。1-1の痛み分けで試合は終了した。
試合後、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「今日の試合は非常に難しい試合になると思っていました。相手のプレスが人に対して強くくるやり方なので、それをどう破っていくかがテーマだった。チャンスの数であったり、決定的な場面を考えれば、試合は悪くはなかったと思っています。ただ、なかなかゴールが決められずに勝ち切れないのは、我々の問題としてあるかと思います」と試合を振り返った。
伊藤敦樹選手も「相手にボールを持たれることも、あのような展開になることも分かっていた。自分が前に守備に行った時に良い形でボールを奪えてショートカウンターで何回かチャンスを作れていたので、前半はそこで決めきりたかったです。きつかったですけど、割り切れる部分は割り切れていた」と、札幌にボールを渡すことも割り切ってサッカーをするというプランだったことを明かした。
リーグ戦も残り2試合。良い形でシーズンを終えることが出来るか。試合内容も求められる2試合になりそうだ。