54歳。子どもが巣立った後にこの人には寄り添っていけない。私は家を出ました~おみおじリポート180~
同じ轍を踏まないために、前の旦那さんと話し合いをしたのかを確認させてください
※2024年10月3日追記。三好さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながら結婚につながるような出会いはオネットではご紹介できませんでしたが、彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
一人でいろんなところに行くのも楽しいけれど、生活を一緒に味わえる相手が欲しい――。40代以上で元気に働き遊んでいる人たちの本音の一つを代弁してくれるのは、首都圏にある保険会社で専門職として前のめりで働く三好久美さん(仮名、54歳)。プロ野球観戦や酒蔵巡りが趣味で、よく動き回っていることから友だちから「回遊魚みたい」と言われていると笑います。
三好さんが雪国から上京して結婚したのは今からちょうど30年前。2人の娘を育て終え、50歳のときに離婚しました。子育てや親の介護に関する不満が溜まった結果とのことですが、マチコ先生は婚活初心者の三好さんの話をもう少し詳しく聞きたいようです。
「既婚男性の多くは奥さんに成長させてもらっています。独身男性はクセが強かったり、コミュニケーション能力に問題を抱えたりしていることが少なくありません。三好さんは前の旦那さんとちゃんと話し合いをしたのかを確認させてください」
子育てに介護。不満をため込んで爆発してしまったのが良くなかったのかもしれません
パートナーとの間に気持ちのすれ違いが生じていると感じたとき、どちらかが話し合う姿勢を保っていれば回復の余地があります。争いと和解を通してお互いに成長することもできるでしょう。マチコ先生の指摘に、明るい雰囲気の三好さんもギクリとしたようです。
「5歳年上の前夫とは25年以上の結婚生活でしたが、彼は忙しい営業マンだったので家事や育児は私がほぼワンオペ。子どもが大きくなってからも夫婦で出かけたりする機会もありませんでした」
何事もなければ結婚生活は続いていたかもしれませんが、人生は順風満帆が続くわけではありません。子どもが進路に悩んで荒れてしまったときも、前夫の母親に介護の必要が生じたときも彼は無関心だったようです。
「子どもが巣立った後にこの人には寄り添っていけないと強く感じて家を出ました。私が不満をため込んで爆発してしまったのが良くなかったのかもしれません。私が家を出た後は、あんなに仕事人間だった前夫が早期退職をして母親を介護するようになりました。別れたことを後悔しているわけではありませんが、我慢するのとは別のやり方があったのかもと思うことがあります」
これだけ言語化できれば問題ありません。今後の婚活では、前の旦那さん以上に不器用な男性と出会うことになると思います。反省を生かして、こちらから働きかける姿勢を大事にしてほしいです。
示談交渉のプロ。もめていても「最終的にはなんとかなる!」と思っています
実は、三好さんはコミュニケーションのプロフェッショナルです。仕事内容は保険会社での示談交渉。子育て中のブランクはあるものの、合計15年のキャリアがあります。
「対人間の仕事なので、時間をかけてでも辛抱強く説明することを心がけています。双方が納得するような形で決着すると、『あなたに担当してもらってよかった』と感謝していただけたり。電話の向こう側からひどい言葉をぶつけられてしまうこともありますが、切り替えは早いほうです。もめているときも『最終的にはなんとかなる!』と思って取り組んでいます」
このスキルはプライベートでも大いに応用できます。もちろん、仕事ではないので一方的にこちらが我慢する必要はありません。でも、恋人候補や結婚相手も「他人」であることは変わらないので、傾聴しながら心を通わせる努力は不可欠です。自分も相手も納得して幸せになる確率が上がります。
親を大切にするなどの良識がある人ならば、年齢や年収などは問いません
婚活を始めるにあたり、マチコ先生からもう一つ確認事項があります。三好さんが結婚相手に一番求めるポイントです。三好さんは「タバコの臭いだけはとても苦手なので喫煙する方とはお付き合いできません」と即答。でも、マチコ先生は別の角度からのポイントを知りたいようです。
「タバコを吸わない、ギャンブルをしない、暴言を吐かない、怠け者じゃない、などはいわゆる『じゃない系』です。いわば最低限の条件であり、結婚の決め手にはなりません。例えば、三好さんは『聞く耳を持っている人』を求めているのではないでしょうか?」
再びじっと考えた三好さん。「良識のある人」という独自の答えを出してくれました。
「親を大切にするといった良識がある人がいいです。年齢や年収などは問いません。私は好奇心が強いほうなので相手の方の趣味やスポーツなどもご一緒できると思います」
雪国の実家にも月に一度は帰省して、一人暮らしの母親の世話をしているという三好さん。同じような心と価値観を持った男性とならば人生の後半戦を支え合っていけそうです。
※文中の受けオネット会員は仮名です。三好久美さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。