落馬負傷の藤岡康太騎手について兄がコメント「何とか帰って来れるように応援して」 #専門家のまとめ
10日朝、4月6日に阪神7レースで落馬した藤岡康太騎手の病状について兄である藤岡佑介騎手がコメントした。
6日の時点でJRAからは頭部と胸部を負傷と発表されていたが、10日に藤岡佑介騎手の説明では「現状(7時45分頃)、まだ意識が戻っていません。経過を見ている段階」とのことだった。
藤岡康太騎手はひじょうにセンスが良く、かつ冷静さと大胆さを兼ね備えた騎手だ。昨年のマイルチャンピオンシップ当日、ライアン・ムーア騎手の落馬負傷により鞍上が空白になったナミュールに急遽、代打騎乗が決定。見事に勝利に導いている。調教も上手く、ダービー馬ワグネリアンの調教パートナーを務め、その年の秋の神戸新聞杯では主戦の福永騎手の代打騎乗で勝利をおさめた。
藤岡康太騎手の回復を心よりお祈り申し上げます。
ココがポイント
▼6日に落馬負傷して以降、初めて藤岡康太騎手の具体的な状態を兄の藤岡佑介騎手が話した
・藤岡康太騎手の現状について 兄の藤岡佑介騎手「まだ意識が戻っていません」(Yahoo!トピックス UMATOKU/報知新聞社)
▼デビュー3年目、ジョーカプチーノで道中2番手でレースを進め、早めに抜け出して弱冠20歳でJRAのGIを制覇した
2009年 NHKマイルカップ(GⅠ) | ジョーカプチーノ (JRA公式チャンネル)
▼騎乗予定だったムーア騎手が同日2Rに落馬し、急遽騎乗が決まった。中段からの豪快な差しを決めた圧巻の勝利だった
2023年 マイルチャンピオンシップ(GⅠ) | ナミュール (JRA公式チャンネル)
エキスパートの補足・見解
藤岡康太騎手の落馬は3コーナーでの出来事だった。これから各馬が仕掛けだす勝負どころであり、馬群は密集し、それぞれの駆け引きが激しくなる。それだけに、この付近での落馬はレースの流れの中で一番リスクの高いものになりがちだ。
現状、兄の藤岡佑介騎手が「何とか帰って来れるように応援していただければと思います」というとおり、我々は回復を願い、祈り続けて続報を待つしかない。