Yahoo!ニュース

【四日市市】こだわりの絶品すき焼きと丁寧なおもてなしに大満足! 四日市柿安姉妹店の和牛レストラン。

sunset地域ニュースサイト号外NETライター(四日市市)

今回は、三栄町にある和牛レストラン「嘉喜家(かきや)」をご紹介します。

2023年6月18日(日)訪問
2023年6月18日(日)訪問

「嘉喜家」は四日市柿安の姉妹店として2020年にオープンしました。2020年はコロナ禍が始まったばかりの年。衛生面に配慮され、入り口近くに手洗い場が設置されています。

「嘉喜家」では全室が個室となっていて、掘りごたつの座敷もあります。お1人様から30名様まで利用できるそうです。靴を脱いで個室に入ると、落ち着いてゆっくり食事ができそうな雰囲気です。

今回は夜の訪問で、すき焼きを予約しました。他にも写真のようなコース料理があります。

こちらはドリンクメニュー。別でアルコールのメニューもあり、そちらにはかなり豊富にアルコールがラインナップされていました。なんと三重県内の全33の酒蔵の地酒が揃っているそうです!

ランチメニューもあります。

最初にウェルカムドリンクをいただきました。三重県が圧倒的生産量を誇る「かぶせ茶」を竹筒から萬古焼(ばんこやき)の急須に入れ、お湯を注ぎ砂時計が落ちるのを待ちます。

「嘉喜家」では器はもちろんのこと、洗面台など店内のいたるところに萬古焼を使用しているのだそうです。

茶の木に直接黒い遮光幕を掛けて栽培することが「かぶせ茶」という名称の由来となっているそうです。65度のお湯で淹れた「かぶせ茶」は旨味がありとても美味しかったです。

「嘉喜家」は「三重のアンテナレストラン」というコンセプトで、女将の赤塚直子さんが三重県の食材やお料理について、丁寧に説明をしてくださいます。接待等お客様同士の会話を重視されている場面では説明は簡潔にするなど、お客様の様子を見ながらその場に合った対応をされているのだそうです。私たちはお話に興味津々だったので、たくさんお話していただきました。

煮出した後のかぶせ茶の茶葉もいただきました。ぽん酢をかけてお浸しに。茶葉をこのようにいただくのは初めてで新鮮! 上品な味わいで美味しくいただきました。

前菜です。まずは右下の牛肉の酒粕漬けを温かいうちにいただきました。やわらかくて美味しい! ミニトマトはいなべ市が産地の「プチぷよ」という品種。皮が驚くほど薄く、甘みが強い品種です。リンゴと一緒にマリネでさっぱりといただきました。

次は低温スチーム調理された牛刺しです。わさびやおろし生姜、大葉と一緒に三重県の魚醤を付けていただきました。ここでも三重の味を堪能。

ビールは大きなジョッキでたっぷりと。

前菜で食欲が刺激されたところにメインのすき焼きが登場です! こちらは2人前。

「嘉喜家」のすき焼きは、女将さんが何十年とかけて研究してきたこだわりのすき焼きです。すき焼きには、割り下を使い具材をつゆだくで煮る関東式と、具材を砂糖と醤油で焼く関西式があり、三重県のすき焼きは関東式と関西式が混ざっているのだそうです。「嘉喜家」のすき焼きは割り下を使いますが、「焼く」ことに徹底的にこだわっているそうです。

野菜は、それぞれの野菜が焼けるベストなタイミングが異なるため、1種類ずつお肉と一緒に焼いてくださいます。まずはネギから。ネギを下に敷いてその上にお肉を乗せます。そうすることにより、お肉がこびりつかないだけでなく、肉の旨味がネギにも染み渡る効果とネギが香ばしくなる効果があります。

割り下とお出汁を入れて…

できあがりです! お肉のイノシン酸とネギのグルタミン酸の相乗効果により、旨味がたっぷり。お肉はびっくりするほどやわらかいです。

次は玉ねぎです。同じように玉ねぎを敷いた上にお肉を乗せて焼いていきます。こちらも美味しくいただきました。

次はシイタケと豆腐と一緒に。シイタケの上にお肉を乗せて焼き、こちらはグアニル酸とイノシン酸の相乗効果で新たな旨味を楽しむことができます。

次は三つ葉です。すき焼きの具材としては春菊が一般的ですが、三つ葉のほうがよりクセが少ないため、「嘉喜家」のすき焼きでは三つ葉を入れるのだそうです。すき焼きも終盤となり、さっぱりといただける三つ葉がお肉とよく合い美味しかったです。

最後のお肉は薄味の割り下ですき焼きしゃぶしゃぶにしていただきました。やわらかいお肉の味をしっかりと味わうことができました。

最後に糸こんにゃくを先ほどの割り下に入れます。

つゆが無くなるまで炒めると、まるで焼きそばのようになってびっくり! つゆを吸い込み香ばしくなった糸こんにゃく、途中で溶き卵で味変しながら美味しくいただきました。

最後まで”焼く”にこだわった「嘉喜家」流のすき焼きには、驚きや新たな美味しさの発見がありました。女将さんはこれを「すき焼きのショー」と呼んでいるのだそうです。第1話のネギから始まった「すき焼きのショー」、最初から最後まで楽しませていただきました!

すき焼きを堪能し、少しお腹が落ち着いてから締めのご飯とお味噌汁をいただきました。

伊賀市特産の「養肝漬(ようかんづけ)」というお漬物も一緒に。途中からお茶漬けにして「養肝漬」の美味しさを味わいました。

最後にはデザートも。抹茶粉末をかけたバニラアイスは優しい甘さで食後にぴったり。ドリンクは、コーヒー・紅茶・オレンジジュースから選ぶことができます。

こちらは贅沢に日本酒「大吟醸」をかけたバニラアイス。

子どもはお子様ランチをいただきました。

子どもにお菓子もいただきました。「嘉喜家」では子ども食堂の活動も行っているそうです。

美味しいお料理と丁寧なおもてなしにお腹も心も大満足! 普段はお肉をたくさんいただくと胃もたれしてしまう悲しいお年頃(涙)なのですが、この日は胃もたれすることもなく、上質なお肉のパワーを感じました。

三重県に住んでいる方はもちろん、県外からみえた方にも三重県の良さを存分に知っていただけるお店だと思います。近鉄四日市駅からもJR四日市駅からも近いのですが、駅前ではなく閑静な住宅街の中にあり、落ち着いた雰囲気の中で食事をすることができます。和牛レストラン「嘉喜家」、ぜひ足を運んでみて下さい!

【嘉喜家】
住所:三重県四日市市三栄町4-10 吉村ビル 1階
電話:059-337-8835
営業時間:11時~15時(LO:14時) 17時~22時(LO:21時)
定休日:木曜日
駐車場:有(8台)

地域ニュースサイト号外NETライター(四日市市)

四日市市で子育てしながら、2020年より号外NET四日市市の地域担当ライターとしていろいろな情報を発信しています。四日市市の開店閉店情報、イベント情報、素敵なお店のご紹介、まちの気になる動き、面白ネタなど…楽しんでいただける記事をお届けしたいと思います!

sunsetの最近の記事