東京砂漠 富士山も化粧崩れ
エジプトのカイロより雨が少ない東京
太平洋側では雨が極端に少ない状況が続いて空気はカラカラ状態。先月24日からの30日間の降水量は平年の2割にも満たない所が多くなっていて、中でも関東はほとんど雨が降っていません。東京のここ1ケ月間の降水量はわずか0.5ミリ。砂漠気候であるエジプトのカイロでも1月の平年の降水量は7.1ミリですから、砂漠よりも雨が少ない深刻な状況になっています。
富士山の雪も化粧崩れ
この雨の少なさで冬景色にも異変が…例年この時期は真っ白く雪化粧している富士山も、山肌が見えて、化粧崩れしている状態。1か月前と比べるとその差は歴然で、雪が富士山でもほとんど降らず、また乾燥した強い風に雪が吹き飛ばされいるのも化粧崩れの原因の一つだと考えられます。
インフルエンザが大流行
この乾燥状態のなか、インフルエンザが大流行。厚生労働省によると、1月7日からの1週間の患者数は約163万人にのぼり、前の週に比べ100万人も増加、42の都道府県で警報レベルを超えています。インフルエンザのウイルスは乾燥に強いので、カラカラの東京など太平洋側だけでなく、比較的、湿気のある日本海側も油断は禁物。暖房をつけた室内は、湿度20%以下になることも。室内の湿度管理が重要になってきます。室内では加湿器を使うなどして、湿度40%以上にすることが大切だと言われています。ただし、湿度が高くなりすぎると、カビやダニが発生するので、50%位に保つのが良いでしょう。また、手洗いも予防に有効です。インフルエンザは接触感染で移りやすくウイルスの付いた電車のつり革や、ドアノブ、スイッチなどを触った手で、目や鼻、口を触ると、粘膜から感染します。帰宅時や調理の前後、食事の前などはこまめに手を洗うようにしましょう。
恵みの雨や雪はいつ降るの?
この先、日本海側は雪が続きますが、太平洋側は晴れる日が多いでしょう。特に、東京は、晴れの日が続き、26日(土)に雪がちらつく可能性がありますが、雨不足を解消するほどではなさそうです。農作物の管理、火の元、喉元には十分お気をつけください。
参考:国立感染症研究所https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/a/flu.html
:政府広報オンラインhttps://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html
:理科年表 国立天文台編
富士山の情報提供:弊社 吉野元子さん Yahoo!動画https://weather.yahoo.co.jp/weather/video/?c=1191288