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【子育てママに知ってほしい】いじめが起こる驚きの理由とは⁈事実を知って、子どもを守りたい!

はるママ読書家

こんにちは!はるママです。

6歳の娘と4歳の息子の育児奮闘中で、

思い通りにいかないってことだけ

想定内の毎日です。

テレビのニュースなどで、

思わず目を覆いたくなるような

いじめの事件が報道されると、

子育て中のママは、

どうしても我が子のことが

心配になってしまいますよね。

そのほかの心配事に対しても

言えることなのですが、

だだ、不安を心に抱え続けるよりも、

客観的な事実を知って、

できることがあるのなら、

対策をしておくことが大切だと

私は考えています。

そこで今日は、いじめについての

本を1冊、ご紹介します。

ヒトは「いじめ」をやめられない
中野信子・著 【小学館新書】

自宅学習だけでは、
子ども同士のコミュニケーションを学べない
という指摘があるかもしれませんが、
コミュニケーションを学ぶ方法がいじめ
だとしたら、あまりにも過酷すぎます。
時には死を覚悟してまで
学ばなければならない
コミュニケーションとは何なのでしょうか

著者のこの問いかけが、

私の胸に深く刺さりました。

いじめが起こるメカニズムがあることは

世間ではあまり知られていないように

感じます。

私自身も本書を読んで、

はじめて知りました。

もちろん私は

「いじめがあってもしょうがない」

と言っているのではありません。

大切な命を守るためには

「いじめを根絶する」という

理想を掲げるより前に、

まず現実的に回避する方法を考えて、

被害を最小限にすることに

力を注いだほうがいいのでは…

と個人的に思っています。

昔から日本には壮絶な

「村八分」があり、

他国でも正義の名の下に

過激な制裁や排除行動が

行われてきました。

いじめは学校だけでなく、

企業や地域コミュニティなど、

集団の中では必ず起こり得る現象です。

最近の研究でわかってきたことは、

社会において排除行動や

制裁行動がなくならないのは、

そこに何かしらの必要性や

快感があるからということです。

誰だって被害者にも加害者にも

なる可能性があります。

どうしたらいいのかを考えるヒントが、

本書にはたくさん あります。

正直、読んでいて

気持ちのいい本ではありません。

多くの人が、

できれば知りたくない事実に

フォーカスしています。

だからこそ読む価値があって、

私としては

「中野先生、よくぞ書いてくれた!」

という気持ちです。

脳科学ばかりでなく、

数理社会学や行動社会学などの見解も、

いじめをはじめとする社会的排除行動が、

ヒトが種として存続することを

有利にしてきたことを示唆しています。

ヒトの肉体は他の動物とくらべて、

非常に弱いですよね。

そんな弱者であるヒトの生存戦略が

「集団をつくること」だったのです。

では、

ヒトにとっての脅威とはなんでしょうか?

それは、

内部から集団そのものを破壊してしまう、

協力行動をとらない人です。

そのため、

ヒトはそのような人に対して、

制裁を与えるべきだ、と感じます。

また、たとえばルールを破ろうと

しているのではなく、

知らなかっただけの人や、

体が小さいためにみんなの役に

立たなそうに見えてしまう人、

スタンダードとちがう人、

こういった対象に制裁感情が

発動してしまうことがあります。

これが

「過剰な制裁(オーバーサンクション)」

と呼ばれ、いじめが発生してしまう

根源にあるメカニズムです。

いじめは悪い子だけがやるものだ。

だから悪い子を正せばなくなるのだ

と思いがちですが、

人間はそもそも理想的な存在ではない

ということを前提として受け入れる

べきなのかもしれません。

いじめが集団で行われるときの

おぞましさは、いじめている側に

正当性があると思っていることにあります。

自分たちは意地悪をしているのではなく、

みんなに迷惑をかけている人に

制裁を与えているのだという

意識を持っているのです。

いじめられるほうが悪いと考えることも、

脳のメカニズムと関係があります。

こうした、原始から

本能に刻まれた脳のシステムが、

私たちにまちがった行動を

促すことがあると知っていると、

いざというときに理性を取り戻す

きっかけになるのではないか、

と私は考えています。

もっと詳しく知りたい方、

大切な子どもたちを守りたい方は、

ぜひ本書を読んでみてくださいね。

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最後まで読んでいただき

ありがとうございます。

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読書家

8歳娘と6歳息子の子育ての傍ら、趣味で年間100冊以上の本を読んでいます。今まで、読書によって救われたことが何度もありました。小さな気づきが、人生を大きく変えることってありますよね。私の「読書からの学び」を綴った記事が、あなたのお役に立つのなら、幸いです。この出会いに感謝しています。

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