『チアゴ・サンタナは伝説の男になれる』浦和vs鳥栖【浦和レッズ川柳試合レビュー】
■花見日和の埼スタ
何日か前の天気予報では「雨かも?」といわれていたのが、もう夏みたいな天気。どうなってんだよ!天気予報は。
しかしこういう日の午後3時試合開始は、なかなか清々しくてありがたい。自転車で桜並木の昼の道を、行きも帰りも通れる。見沼用水のあたりも花見客だらけであった。埼スタに到着したのは試合開始一時間前だったが、とにかく家族連れ、それも小学校就学前の子供を連れたファミリー層が多かったな。
満開の桜の中で、レッズも満開、といくだろうか。それにしても、日光は夏が始まったくらいに熱い。
さっそく南側自由席のバックスタンド寄り、階段通路沿いに席をとる。年を取るごとに、この階段の上り下りがしんどくなり、転倒の恐怖もある。あと何年、上り下りできるだろうか。
あと何年 階段上下を 自由席
■レジェンドへの道が見えた
そりゃ注目はチアゴ・サンタナだ。私もDAZNでFC東京戦(4/3)のとんでもないロングシュートを見てしまった。これを決めるようならエメルソン、ワシントン並みの「レッズ伝説の男」になる資格は十分。きょうも、どこかで必ず見せ場を作ってくれるだろうと期待したら、いきなり試合開始すぐに来た。コーナーキックからヘディングでズドン!はワシントンだな。サンタナはそれにプラス、どこからでもシュートが出来る柔軟性がある。
よし! これは大丈夫だ。
サンタナで ゴール量産 間違いない
きょうはその1得点だけだが、ゴール前に彼がいるだけで、なんかやってくれそうな匂いがしてきた。前半終了のちょっと前に惜しいシュートもあったし。
前田の「仕事人っぷり」もなかなか板についている。相手にちょっとスキができると、そこにスッと入り込んでくる前田がいる。
だが、本日の主役となると、今年入った「仕事人」ではなく、すでに前からいた、ちょっとすばしっこい「小動物」みたいな二人だったな。
松尾と大久保。この2人もまた、スキがあるとスルスルッと抜け出すタイプ。ワシントンが熊、サンタナが豹とか虎なら、二人はネズミ?
いやしかし、豹とネズミが一緒になって点を取れば、レッズは強い
大草原 豹とネズミが 点を取る
3点取って、失点はゼロか。攻撃陣はともかく、DFがそこまでよかったかといわれると、まだちょっとわからない。この前、ショルツ不在で、部品のネジがゆるんでんじゃないの、と書いたが、きょうのサガンの攻めがあんまり迫力なかったんで、よくなってんのかどうか、わからないのだ。
ただまあ、3-0で勝って帰ると、満開の桜を見せてもらったような充実感はあるな。サンタナもレジェンドへの道を歩み始めたことだし。
遅咲きの 桜とチアゴが 満開へ
次のホームゲームは20日午後4時のガンバ戦か。これもまだ日が沈み切らない、良い時間帯だな。
動画:2023年度『最優秀浦和レッズ川柳』発表&2024シーズンへ一句
山中伊知郎
1954年生まれ。1992年に浦和に引っ越して来て、93年のJリーグ開幕時にレッズのシーズンチケットを取得。以後31年間、ずっとシーズンチケットを持ち続け、駒場、ならびに埼スタに通う。2021年より、レッズ戦を観戦した後、「川柳」を詠むという「レッズ川柳」を始める。
代表を務める「ビンボーひとり出版社」山中企画では、昨年8月、テレビの夢グループCMで、石田社長の横で「社長~! 安くしてエ~!」の甘え声でお馴染の歌手・保科有里の『愛人!? 困っちゃう・・・』という本を出し、11月には『タブレット純の日本芸能イジン伝・その① おひとりさま芸能人 エド山口に訊く!』を出す。現在、どん底地下芸人から中野区議会議員に転身し、「中野区から日本を変える!」と宣言している井関源二さんの本を進行中。