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【BMWから新型「R1200RS」が登場!】スポーツ&ツーリング性能を高めたオールラウンダー

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
BMW R1200RS

BMWから「BMW R 1200 RS」が登場。6月5日から販売開始となる。

R1200RSとはどんなバイクか。頭文字に「R」が付くのは水平対向エンジン、BMW伝統のいわゆるボクサーツインを搭載したモデルであり、排気量を表す1200の後に続く「RS」はBMWの中ではツーリングとスポーツの2つの性格を一台のモデルに融合させたモデルという位置づけである。

一足先に発売されたR1200Rが純粋に走りを楽しむロードスターであるのに対し、より実用性や快適性を高めたモデルということもできる。

「RS」モデルの復活は実は久々である。ボクサーツイン搭載のロードモデルとしては異端の空油冷カフェレーサーであるR nineTを除けば、現行モデルとしては「GS」、「RT」、「R」に続く第4の水冷ボクサー搭載モデルであり、ついに世代交代が完了したことになる。そこでBMWマニアの人なら、ちょっと前の「ST」はどうなったの?という疑問もあるだろうが、今度の新型「RS」は本来「ST」が担っていたスポーツツアラーの領域をカバーするオールラウンド性能を持ったモデルと見ることができる。

新型「R」と共通のエンジンは最高出力92kW(125ps)/7,750rpm、最大トルク125Nm/6,500rpmの圧倒的なパワーを発揮し、「ライディングモードPRO」の標準装備により「レイン」、「ロード」の走行モードに加え、「ダイナミック」と「ユーザー」の2つの走行モードが選択可能だ。また、リーン・アングル・センサー付きの「ダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)」の採用により優れた走行安全性を実現。クラッチ操作なしに瞬時にシフトアップ/シフトダウンも可能となった。

フレームは新開発の鋼管製ブリッジ・フレームで、フロントにはテレスコピックタイプの倒立フォークとリアにはEVOパラレバーという組み合わせ。最新世代の電子式サスペンションであるダイナミックESA(電子調整式サスペンション)を標準装備し、「ロード」と「ダイナミック」の2つのダンパー・セットアップが選択可能となっている。さらに4ピストン式ラジアルマウントキャリパーとABSを備えた高性能ブレーキシステムを搭載する。

大型のハーフカウルや肉厚リヤシート、グリップヒーター、LEDターンインジケーターを標準装備するなど旅の装備も充実しているのが特徴だ。

なおメーカー希望小売価格は189万円ということで、「R」の169万円より20万円高い設定となっている。

2014年のインターモトで発表された際も、地元ドイツのライダー達の熱い視線を集めていたR1200RS。スポーツツーリングバイクとして、日本でも多くのツーリングライダーから支持されることは間違いない。

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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