空間クリエイター兼ライターの海のとなりです。記事には美味しい食べ物をよく取り上げていますが、それだけ「食べる」ことは生活に欠かせないですよね。今回は高齢者向けにお弁当を配達している配食のふれ愛様からご紹介いただいた「口」に特化したリハビリデイセンターを見学してきました。

YRP野比駅から徒歩5分のところに言葉とお口のリハビリ専門リハビリデイセンター悠ハッピーマウスがあります。

リハビリというと運動機能向上のための施設が多いですが、ハッピーマウスは話す・食べる・笑うという口と言葉に特化した神奈川県初のリハビリデイセンターです。言語聴覚士さんが常駐し、「食」と「コミュニケーション」の視点から支援しています。今年の8月で4年目を迎えるそうです。

和やかで楽しい！リハビリの時間

実際にリハビリの様子を見学させていただきました。

大きな窓から光が入る部屋は明るくて爽やかな雰囲気です。コロナ感染予防のためアクリル板が設置されマスクを着用しています。

まずは座ってできる手や足のストレッチ。体をほぐすことで血流が良くなり、口を動かしやすく、声が出しやすくなるそうです。

介護士の方々が明るく大きな声でリードしていくと、皆さんも手をあげて上半身を広げています。体が伸びて気持ち良さそうです。

次は各自に配布されたプリントを見ながら、発声練習です。

五十音を大きな声で一文字ずつ読み上げていきます。「皆さん、元気で大きな声を出しましょうね。」と明るく声をかけながら和やかにリハビリが進んでいきます。

縦読みと横読みをしていきます。私も一緒に小声で呟いてみましたが、普段は発声練習をしていないので、口がよく動かずモゴモゴしてしまいました。一通り読み終えると口や頬の辺りがほんわか温かくなっています。

介護士さんが一人ひとりのテーブルに周りながら、一緒に発声をしています。きめ細やかなサポートが嬉しいですね。

それぞれに合わせたプログラム内容

リハビリには市販の音読教材やハッピーマウスが独自に作成したプリントを使って練習していきます。

口周りを動かすことや話すことが難しい方には、簡単なひらがな中心の文章、少し話すことができるようになった方には早口言葉や漢字が多い文章を課題にしています。

「肩たたき券」、「完熟無花果」など、どれも言いにくいですよね。発音、口の良い運動になります。約1時間程度、見学をさせていただきましたが、楽しいプログラム構成であっという間に時間が経ちました。「頑張ってリハビリ」という気負いはなく、和気藹々としてリラックスして楽しめるプログラムです。

併設のカフェで作る栄養バランス満点の昼食

併設のカフェ・ハッピーマウスで管理栄養士監修の食事を手作りで提供しています。カフェ・ハッピーマウスは「健康な食事・食環境」認証制度の認定事業者【外食部門】として認定されています。

1月の献立表です。和食、洋食などバラエティーに富んだ日替わりメニューで美味しそうですね。

地域密着型のカフェ・ハッピーマウスはデイサービスの利用者以外の方も自由に利用可能とのこと。管理栄養士監修の栄養バランス抜群の食事は体に良さそうですね。私もぜひ今度食べてみたいです。現在は日替わりランチは600円になりました。

2022年2月からサービス提供時間が変わります

2月からサービス提供時間が変更するそうです。定員も12名から13名になります。

YouTube　ハピツバチャンネル

ハッピーマウスではYouTubeでハピツバチャンネルを開設し、リハビリの様子や食事、ランチメニューなどを発信されています。

デイサービスの様子や発音の復習、食事の様子などが様々な動画がアップされています。ぜひご覧になって下さいね。

「食」と「コミュニケーション」の総合的支援

ハッピーマウスでは「元気に声を出して、楽しくお喋りし、美味しく食べること」を言語聴覚士、社会福祉士、介護士、管理栄養士の専門の方々が総合的に支援しています。

一人ひとりの状態を見て、きめ細やかなサービスをされており、安心・信頼できる施設です。話すことができない方には筆談やジェスチャーなど別の方法で意思を伝えてもらうサポートもされているそうです。様々な面からの「食」と「コミュニケーション」や地域密着型の支援の様子を拝見させていただき「人と人とのつながりや温かさ」を感じると同時に、利用者様にとっても「精神的な安心感」を得られる場所だと感じました。

保険外適用もあります

保険外部門で様々なコースがあります。まずは体験のみしたい方、継続して通うことができない方もぜひ一度問い合わせてみて下さい。知識、経験豊富な専門のスタッフ様が親身に対応して下さいますよ。

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