「焼いたサンマが生臭い」←「塩のタイミングが問題?」料理人の回答に…『もっと早く知りたかった!』
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さん、「サンマ」は好きですか?
今年(2024年)は去年(2023年)に比べて、なんと大幅に水揚げ量が増加しました!2024年初のさんまの水揚げ量は、約67トンにも達し、2023年の約469kgと比べると、実に140倍という驚きの数値です。
そんな我々の食卓に、再び戻ってきたサンマですが、よくこんな悩みを耳にします。
『サンマを焼いたけど、なんか生臭い…』
そのお悩み、実は「塩のタイミング」に大きな原因があるのかもしれません!
そこで今回は、プロの料理人である私が「塩のタイミング」について詳しく解説したいと思います。塩を振るタイミングが違うだけで、サンマの仕上がりに大きな違いが出ます!
また、今回の内容を私の「Instagram」で発信し、感想のアンケートを取ったところ、91%の方から『もっと早く知りたかった!』との回答を頂きました。
『塩をしているのに、生臭いわ』と悩んでいる方は、ぜひ最後までお付き合いください!
今回の目次
- はじめに
- サンマ焼きの「塩のタイミング」
- サンマの塩焼きの塩の分量
- まとめ
はじめに
本題に入る前に皆さんにお伝えしないといけないことがあります。
今回お教えする「塩のタイミング」や「塩の分量」には、絶対的な正解があるわけではありません。料理人同士でも意見が分かれることが多々あるのです!
そのため、皆さんには『こういう焼き方もあるんだ』と、新しい選択肢の1つとして知っていただけたら嬉しいです。
サンマ焼きの「塩のタイミング」
それでは本題に入りましょう!結論から言ってしまうと…
スーパーで買ったサンマは、焼く15分前に塩を振るのがベスト!
サンマに塩を振る理由は、「味付け」だけでなく、「臭み(生臭さ)」を取り除く為でもあります。塩を振ることで、サンマの余分な水分が引き出され、その水分と一緒に臭み成分も取り除かれます。
そして、塩を振ってから焼くまでの時間が長くなるほど、サンマの水分がどんどん引き出されていきます。一見すると、『時間が長いほど、生臭さが取れて良いのでは?』と思うかもしれませんが、実は、時間を置きすぎると逆に身がパサついてしまうことがあるのです。
料亭などのお店で出すサンマは、朝に獲れたばかりの新鮮なもので、お刺身としても食べられるほどです。そのため、生臭さはほとんど感じないので、私はいつも焼く直前に塩を振っています。
しかし、スーパーで売られているサンマは、漁港からお店へ運ばれ、皆さんが手に取るまでに時間がかかるため、鮮度が少し落ちていることがあります。
こういった場合は、焼く15分前に塩を振ることで、余分な水分と一緒に臭みを取り除き、サンマの旨味をより引き出すことができると私は考えます。
いつも、焼く直前に塩をして『生臭い』と感じていた方はぜひ、焼く15分前に塩を振る方法を試してみてください。もし、『それでも、まだ生臭い…』と感じる方は、ぜひ以下の2つの方法もお試しください!
①30分前に塩をする。(時間を延ばす)
②料理酒を振りかけてから塩をする。
サンマの塩焼きの塩の分量
そして、「塩のタイミング」と同じくらい、よく聞かれるのが『塩の分量はどれくらいがいいのか?』という質問です。
これも結論から言うと…「約1%」の塩加減
サンマ1匹の重さはだいたい200gほどなので、「約2g」の塩を使うとちょうど良い塩加減になります。
まとめ
- スーパーで買ったサンマは、焼く15分前に塩を振るのがベスト
- それでも生臭いと感じる方は「30分前に塩をする」or「料理酒を振りかける」方法を試す
- 塩の分量は、サンマ1匹(約200g)に対して約2gが目安(約1%)