顔を覚えて予定を知らせに来てくれるロボット、EBO Xがあなたにかわって撮影もします
冷蔵庫の扉を開けて「?」となる頻度が増えたみなさんこんにちは、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。
またすごいロボットが来てしまいました。EBO Xは僕が愛用しているペット見守りロボットebo Proを作ったEnabotが新しく開発した「人間と家を見守る」ロボットです。
木村家には以前紹介したLoonaなど先住ロボットが何体もいますが、EBO Xはまた新しいコンセプトのロボットになっています。
遠隔からの走行させやすさは秀逸
使ってみて特に他機との違いを感じたのがカメラを見ながらの走行のさせやすさです。ジンバル付き4Kのカメラは必要に応じて上下に動かせて便利。
他のロボットではカメラを見ながら走行させるのにスピードが早すぎて障害物を避けるのにも一苦労でしたが、EBO Xは見守りに特化しているのでアプリから操作する感度も調整できます。
衝突防止補助機能で障害物直前で停止してくれるので、遠隔からも気兼ねなく操作可能。カメラの画質の良さも相まって操作のしやすさが秀逸でした。
うちには猫も1匹いるんですが、自動トイレと自動フード&ウォーターで短期間の旅行なら留守番することがあります。(もちろん夏場はエアコンも室温に応じて自動)
今までのebo Proでは充電が切れてしまったり、上が見られないので見つからなかったりしましたが、EBO Xでは家中上下方向も含めくまなく探索できるので、椅子の上でくつろいでいる猫も発見できて安心です。
いろんなタスクをお願いできるサポート役
見守り以外に便利なのが、リマインダーやセンサーによるお知らせ機能です。EBO Xには家族の顔を覚えさせることができるので、その人に応じたリマインドが可能です。
家のマップを作っておけば、家の中を探し回ってお知らせしてくれます。顔を覚えられるのは安全面でも便利で、対象が家の中から消えたり、倒れたりした際にはちゃんと知らせてくれます。EBO Xを介して通話もできるので、高齢の両親にプレゼントして見守る、というような時に便利な機能です。
うちには生後4ヶ月の娘もいるんですが、泣き声を瞬時に感知してスマホへ通知してくれました。なかなか優秀です。
この見守り、一人暮らしの高齢者にはかなり重要だと実感しています。というのも僕が住んでいるのは築50年を超えた団地で、隣人たちは高齢者ばかりです。いつも顔を合わせると挨拶したり世間話をしたり、昔の集合住宅ならではの見守り環境はあるんですが家の中は別。
そしてここ数年で何度も自宅でいつの間にか亡くなっている、ということに遭遇しました。遺族の方々のショックを考えるとその度にいたたまれない気持ちになります。「もし何かあった時すぐに気がつけたら...?」そんな後悔が起こらないよう、自分の実家へも何かしらの対策を考えているところです。
EBO Xのみで完全な安心が手に入るわけではありませんが、こうしたテクノロジーを実験しておくことで今後必要な時にすぐ使える備えになるなとも感じました。
アレクサ対応で活用法が無限
本体からアレクサが直接起動できるのも良いなと思いました。Harman Kardonの高品質なスピーカーをステレオで備えているので、Amazon Musicとの相性も抜群です。動くスピーカーとして追従させつつ音楽を再生するのも良いですね。
タイマーをお願いしたり、「〇〇って英語でなんていうの?」と聞いたり、アレクサでできることは全てEBO Xでも可能。
ポッドキャストやオーディオブックも再生できるので、Echoを持っていなくてもEBO Xだけで家事をしながらAmazonのサービスを堪能できて便利です。
未来感溢れるデザインも魅力
未来的で細部まで作り込まれたデザインもワクワクさせてくれました。パッケージからコンセプチュアルで質感の良いものになっています。
中には本体が傷つかないように収納できる発泡素材のボックスが入っているので、引っ越しなどどこかへ運ぶ時も本体の傷を気にせず持っていけます。
充電ベースは以前のebo Proと比べて大型でデザインLEDも搭載。滑走路さながらに点灯するライン照明は暗がりに映えて部屋のインテリアとしてもGOODです。
カメラが気になるときは収納すると物理的にミュート状態になるので気になる人も安心。なんかこの丸い形状、あれみたいですね。鉄人兵団のジュドーの脳みそ...(わかる人にはわかる)
なによりこの2輪でバランスとって走る姿が未来じゃないですか。毎日目にするロボットなのでこのデザイン性の良さも魅力だと思いました。
これから期待するところも盛りだくさん
今後のアップデートも最近の製品の楽しみの1つ。購入してからいろんな機能が追加されていくのが最近のガジェットの定番です。
現在予定されているのはChatGPTとの連携でスマートな会話を実現する機能や、救助の声を検知する機能、定時録画をする機能などです。こうした機能が追加されればもっと便利になりますね。
使っていて現時点で気になったのは、段差の検知に関する機能。20cm以上の段差は検知できるんですが、僕の家の玄関の10cmくらいの段差では検知できず落下してしまっていました。この辺りもアップデートでの対応を期待したいと思います。
現段階では僕のように色々スマートガジェットを使っているようなユーザーはアレクサ含め自由に機能を組み合わせて動かせるので非常に魅力的なロボットになると思います。
逆にあまりそういう使い方をしない人にとっては見守り機能だけ使うようになってしまうかも。そう考えると一般販売予定価格の168,800円は高いかもしれません。
標準使える10〜20くらいの実用的な機能が、アプリの一番最初の画面に表示されるようになるなどするとロボットやスマートガジェット初心者でも使いやすくなりそうですね。
こういう最新製品はユーザーのニーズでどんどん進化していくので今後も楽しみです。
Enabot公式サイト
https://www.enabot.com
EBO X販売サイト
https://www.makuake.com/project/enabot_ebo_x/