【桜川市】樹齢500年スダジイ樹叢、三重塔など文化財の宝庫「椎尾山薬王院」新緑の中参拝してきました!
筑波山の中腹にあり、筑波山の登山口にもなっている、桜川市にある「椎尾山薬王院」に、新緑のきれいな2023年5月に参拝してきました。
延暦元年(782年)に建立、1200年の歴史があります。最仙上人による開山、本尊は、薬師如来で、古来より、病気、眼病平癒の霊場で知られています。
境内は、茨城県指定天然記念物であるスダジイ樹叢や茨城県指定文化財である三重塔など、様々な文化財の宝庫となっています。
緑の中、大きな椎の木の奥に、楼門(仁王門)がありました。
緑の中に、静かに佇んでいます。
楼門の側面に、何か大きなものが立て掛けられています。横に廻ってみると、巨大な草履と下駄がありました。交通安全や家内安全を祈願して奉納されたようです。
楼門をくぐると、楼門の中に、立派な龍の彫物を見る事が出来ました。大きく口を開けてこちらを見つめる印象的な龍でした。
楼門の先には、本堂に続く階段がありました。階段を実際に上がってみると、一段、一段の階段の幅が狭く、傾斜がかなり急でした。
左手にゆるやかな斜面の道があったので、帰りはそちらから降りました。
階段を登って行くと、目の前に穏やかな表情の仏像が微笑んでいらっしゃいました。
その奥に、桜川市指定文化財の本堂がありました。現在の建物は、数度の火災の後、1680年(延宝8年)に完成しました。
県指定文化財である、秘仏本尊 薬師如来像は、毎年、4月8日の花まつりに合わせ、1週間御開帳されるそうです。
境内には、誰でも打つ事の出来る大きな梵鐘がありました。重さは約1トンもあるという、この梵鐘は真壁町の伝統ある小田部鋳造で造られたものだそうです。
手水舎の水は、山水をひいています。龍の口から流れる山水で手を清めて参拝しました。
本堂左手には、茨城県指定有形文化財にもなっている、三重塔がありました。成田山新勝寺の三重塔も手掛けた桜井瀬左衛門安信が棟梁として、1704年(宝永元年)に建立したそうです。尾垂木の丸彫りの龍、一階の連子窓の十六羅漢の彫刻など江戸時代特有の装飾建築様式を見る事が出来ます。
寺の敷地内には、巨大な樹木が沢山あり、樹齢500年の椎の大木は寺のシンボルにもなっています。
阿弥陀堂の手前に愛称のついた椎の木がありました。
令和5年度の愛称は「四季の椎」さま。今日も良き日とおもえる暮らし、との意味が込められているそうです。次回の募集時期は11月頃を予定しています。
静かで趣の感じられるお寺で、樹木のエネルギーや新緑を感じながら、気持ちよく参拝出来ました。
紅葉の名所としても知られている「椎尾山薬王院」。綺麗な紅葉を見に、また、機会を見つけて訪れたいと思います。
「椎尾山薬王院」
【所在地】〒300-4414 茨城県桜川市真壁町椎尾3178