日本で一番短い国道は神戸にあります。このことを知っている方は多いと思いますが、一番短い国道を意識して歩くことはあまりないかもしれません。あらためて日本で一番短い国道を歩いてみました。

神戸税関横の道が日本で一番短い国道

日本で一番短い国道は正式には国道174号となります。神戸税関前から国道2号線に交じるまでの区間の187.1メートルの道路です。ほぼ神戸税関の建物分の長さが国道174号線の全長となり、一目で国道すべてを見渡すことができるくらい短い道です。

国道174号線の起点には「日本で一番短い国道です」と書かれた看板が掲げられているので場所はわかりやすいです。では早速歩いてみましょう。

神戸税関横の歩道がほぼ国道174号線と同じ長さです。この神戸税関は昭和2年に建てられました。神戸税関については、「ロケ地巡りとして訪問したい神戸税関」の記事でも紹介しています。余談ですが日本で一短い国道の横の神戸税関では映画『日本のいちばん長い日』のロケも行われました。

少し歩くと神戸税関の敷地内に「行幸記念碑」と書かれた碑が見えてきます。これは昭和天皇が昭和4年に神戸税関に行幸されたことの記念碑です。この国道途中にある見学スポットです。また神戸税関の向かい側には旧生糸検査所を改修したKIITOの建物があります。

記念碑を過ぎたらもう国道2号線と交差する国道174号線の終点です。わずか187.1メートルですが、神戸税関という歴史的建造物が横にあるためか、どこかおごそかな気持ちを感じつつ歩ける場所でした。しかも日本で一番短い国道を意識しているという特別な意識も感じながら歩くとここは一番長く感じる187.1メートルの道と言ってもいいかもしれません。