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貼り付けるだけ!玄関のカギをスマホ開錠できる「スマートロック」が超便利!

わだIT活用アドバイザー

片っ端からすぐ忘れる、身体が痛いのは日常茶飯事。老眼でスマホ文字はは超BIG。そんなシニアの日々をITでもっと便利で快適なものにしたい!シニア世代突入間近な筆者が、高齢の親と自分自身のため、シニア世代の生活改善に役立つガジェットやネットサービスを探し回って紹介します!

大事なものを守ってくれるカギ、でも紛失・置忘れすると…

カギの発明は今から6000年も前なんだそう。古代エジプトで使われていた人類最古のカギには、既に現代のカギとも共通する「ピンシリンダー」という構造が備わっていたというから驚きです(カギ110番「鍵の歴史を学ぶ」

大切な財産や家族を悪意ある人から守ってくれるカギ。大事なものだから決して紛失してはいけないし、持ち忘れちゃいけないし、閉め忘れてもダメなんだけど・・・

「わかっていても忘れちゃうのがシニア」

カギをうっかり忘れて家に入れなくなったこと、過去にも何度かあるし、今後もあるでしょう。カギを持たずに外出した家族が戻ってくるまで、どこにも行けなくなったなんてことも。

一人暮らしシニアが家の中で動けなくなるとカギが障害に

本来、泥棒や強盗など外部の人が家の中に侵入しないようにかけるものなのですが、時にカギゆえに「外部の人を入れることができずに困る」こともあります。

例えば一人暮らしの高齢者。遠方に住む子供がいくら電話しても親が電話にでない。近所の人にチャイム鳴らしてもらっても音沙汰なし。

「中に入って確認してもらいたいけど、カギが・・・」

ということもありますよね。近くに親戚がいればともかく、そうでなければ、相当仲がよい相手じゃないとカギを預けるのも難しいものです。

スマートロックなら、ネット経由で「遠隔開錠」できる!

そこで「スマートロック」の出番。スマートロックとは、スマホ操作によって開け閉めできる最先端のカギです。

専用アプリを入れたスマホで開錠できるので、うっかりカギを忘れたり紛失しても、スマホがあれば開けて中に入ることができます。もちろん操作できるのは、事前にスマートロックと紐づけ登録したユーザだけ。インターネット経由で遠隔操作できるものも。それなら、留守中に訪れた友人に、家の中に入っていてもらうこともできますね。

恋人に合鍵を渡す必要もなくなるでしょう。別れた時には相手のアカウントの登録を削除するだけ。トレンディドラマで定番の「カギ返して」シーンがなくなりますね。

「でも、そのためだけに玄関のカギを取り換えるのもねえ」
「結構お高いんでしょ」

と思ったそこのあなた。実は「既存のカギに後付けで貼り付けるだけで“スマートロック”化できる」便利アイテムがあるんです。

私が今回実家用に購入したのは、CANDY HOUSEが開発した「セサミ4」というスマートロック。同様の製品は他にもいろいろありますが、

●調整アダプタで、様々な形状のカギに後付けできる
●Wi-Fiモジュールと組み合わせるとネット越しに遠隔開錠できる
●お値段もリーズナブル(Wi-Fiモジュールとセットで7,960円)

が決め手になりました。

同梱アダプタで調整すれば大体のカギに後付け可能

「セサミ4」の背面には溝があり、それで既存のカギのサムターン(つまみ部分)を挟み込み動かします。溝は円形の枠の中で左右上下に動くようになっており、さらに溝の幅も調整することができます。

これがアダプタ。既存のカギのサムターン部分の高さにあわせ細かく調整することができます。なので、中に電池が入っている肉厚な電子式のカギにも装着できるんです。

15分程で装着に成功!

高さ・幅調整を済ませ、3M製強力両面テープで貼付け、約15分程で装着に成功しました。今回は既存のカギの右側ですが、カギの形状や位置によっては、左側や下側に貼り付けることもできます。

Wi-Fiモジュールがあればインターネット経由での遠隔操作も

「セサミ4」単体でも、Bluetooth通信でスマホから操作することができますが、Wi-Fiモジュールがあれば、インターネット経由での操作も可能になります。

USBでの給電なので、壁のコンセントに差したい時にはアダプタが必要です。最近はUSBポート付きの電源タップもあるので、それを使うのもありですね。

アプリをタップして施錠・開錠!

これがアプリ画面。シンプルですよね。

一番左が「カギが開いている」状態。外周の円の右側の緑の点が、サムターンの端がある位置を示しています。

その上を一回タップすると、右端の緑の点が反時計回りに90度動き、最上部に移動します。それと同時に、カギのイラストが赤くなり、ロックされた形に変化しました。

右端は履歴。

この「セサミ4」は、母が手動で開閉した時にもそれを記録し、一覧で見れるようにしてくれます。これを確認すれば、母がちゃんとリハビリから帰宅したことも確認できますし、お子さんがいる家庭なら、学校からの帰宅時間をチェックするのにも使えます。

手動での操作は今までと一緒

「スマートロックにしたら、高齢の親が戸惑うかも・・・」

そんな心配もあると思いますが、上の写真を見てください。セサミ4にもサムターンがついていて、スマホ操作しなくても、このサムターンを手で捻れば、それでカギの施錠・開錠ができるのです。

「つまみが大きくなって、開け閉めしやすくなった」

と母には好評です。

家の外側は何もいじっていませんので、今までどおり、物理的なカギを差し込んで開け閉めすることができます。なので母の使い勝手は以前と何も変わっていません。

帰宅時に荷物が多ければ直前に開錠

実家に取り付けて数か月が経過しましたが、なかなか便利です。

スーパーで大量の食材を買い込んで帰宅した時には、段ボールを両腕に抱えたままカギを開けるのは大変。なのでバイクを停めたガレージ内でスマホアプリを開き、カギを開けておきます。

また、実家はドアフォンもネット経由で来客応対できるものに変えたので、母のショートステイ利用日でお迎えが来た時には、遠隔でカギを開け送迎スタッフの方に中に入ってもらい、お泊り荷物の運び出しなど手伝ってもらったりしています。

母が倒れて動けなくなった時、ケアマネさんに中に入ってもらったこともあります。

宅配荷物や生協の食材も家の中に入れておいてもらえる

馴染みの宅配スタッフや生協の配達も、ドアフォンで確認した後、遠隔開錠して玄関の中に荷物を入れておいてもらうこともできます。

「それ危なくない?」

と心配されますが、実家があるのは地方の小さな町なので、宅配スタッフもいつも同じ人で地域の顔馴染みです。ドアフォンの映像も録画されて残っていますし、玄関の中にもネットワークカメラがあるので、人が動けば動体検知で自動録画され、その映像はクラウド保存されます。

家の中で急に身動きできなくなった時に

私はぎっくり腰もちです。過去には数時間床から起き上がれなくなるほど酷いぎっくり腰を発症したことも。床で脂汗を流しながら、「このまま餓死するのでは・・・」と不安に襲われたものです。

今なら音声操作で電話をかけることもできますし、セサミ4をGoogle Homeと連携させれば、声で開錠することも可能なので、仮に長時間身動きできなくなっても、友人に救援を求め、家の中に入ってレスキューしてもらうこともできるでしょう。

脳梗塞、新型コロナでの急な発熱、転倒骨折。

ぎっくり腰以外にも、「急に身動きできなくなる」リスクはいろいろ。そんな時の備えにもなる「スマートロック」、ぜひ導入を検討してみてください。

IT活用アドバイザー

ひとりで暮らす実親の遠隔見守り・サポートのため築40年の実家をDIYスマートホーム化。その経験とノウハウをサイトや電子書籍など通じて発信している。実現したいのはITを活用して高齢者の生活をもっと快適でストレスのないものにすること、そして支える家族の負担を減らすこと。親世代はもちろんのこと自分達の老後がよりよいものとなるよう、高齢者向けテクノロジー「シニアテック」の動向にも注目。

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