ソロ温泉におすすめ!「ひとり旅で泊まってよかった温泉地」5選(関東編)
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ひとりでの温泉旅(ソロ温泉)に出かける際、多くの人にとって悩ましいのは「どの温泉地を選ぶか」である。特にひとり旅に慣れていない人は、数ある温泉地の中からどこを選ぶか迷いがちだ。
温泉地には、ひとり旅に向いている温泉地と向かない温泉地がある。少なくとも筆者は、日々の生活から離れて非日常感を味わうのが目的なので、観光客が多く集まる大温泉地よりも、小さくて地味だけれど源泉の質が高い温泉地を選ぶようにしている。
そこで、これまで3900を超える温泉に入ってきた筆者が、ひとり旅で泊まってよかったと思う温泉地を関東エリアに絞って5カ所ピックアップして紹介したい。
塩原温泉郷(栃木県)
「塩原温泉郷」は箒川沿いの谷間には11の温泉地が連なる。渓谷沿いに建つ旅館の多くは、川に面した露天風呂が名物。温泉地ごとに泉質が異なる上に、ほとんどがかけ流し。なかでも奥塩原元湯温泉と奥塩原新湯温泉は、山あいの静かな環境であるとともに濁り湯の名湯で、ソロ旅にもおすすめ。温泉郷には大小さまざまな温泉宿が混在するので、ひとり旅でも比較的、宿泊予約をとりやすい。
湯河原温泉(神奈川県)
山海の自然と食べ物に恵まれた歴史ある温泉地。近くの箱根や熱海と比べて観光客も少なめで静かな温泉地なので、ひとり旅には向いている。宿泊の場合、高級旅館が多くて全体的に相場も高めだが、自分へのご褒美として贅沢な時間を楽しむのもよい。ただ、宿泊施設の数は多いので、ひとりでも比較的リーズナブルに泊まれる宿もある。
老神温泉(群馬県)
片品渓谷や吹割の滝などの観光名所からも近い、豊かな自然が魅力の温泉地だ。大小十数軒の宿が並ぶ。有名温泉地が揃う群馬県の中では存在感は薄いが、かえってひとり客には好ましい静かな環境が魅力だ。硫黄成分を含んだ源泉は本格派。源泉かけ流しの湯船を提供する宿も多く、それぞれ源泉が微妙に異なるため、その違いを入り比べるのも楽しい。
沢渡温泉(群馬県)
強酸性の草津温泉と比べて、マイルドな泉質のため「草津の仕上げ湯」と呼ばれる。坂道に小さな旅館が並ぶ沢渡温泉は、観光客でにぎわう草津に比べて地味に映るが、その分、ゆっくりと一人静かな時間を過ごしたい人には向いている。鮮度抜群の「沢渡温泉共同浴場」のほか、浴室が芸術的な美しさを誇る「まるほん旅館」など温泉好きに愛される温泉地。もともと湯治向けの温泉地なので、一人客の利用も多い。
湯宿温泉(群馬県)
新潟との県境の三国峠の手前にある小さな温泉地。歓楽要素は何もなく、共同浴場や湯治宿が並ぶ静かな温泉地で、「寂れている」と受け取る人もいるかもしれないが、「鄙びている」と受け取るほうが正解。熱狂的なファンをもつ漫画家・つげ義春による『ゲンセンカン主人』の舞台となった温泉地でもある。ただただ湯の街の情緒を味わい、温泉につかる…そんな温泉中心のひとり旅におすすめ。ひとり旅歓迎の宿「金田屋」など、ソロ客にもやさしい宿が多い。