SNS分析データから見る47都道府県別の拡散されやすいスポットを抽出:魅力的な地元の写真
スマホでランチやらスポットで写真を撮影してインスタやTwitter、Facebook、ブログなどに投稿する時に「SNS映え」を意識している人が多い。SNS映え投稿分析のスナップレイスは、SNS上の様々なデータを独自のアルゴリズムで分析、SNS映えするスポットを抽出している。以前インスタ映えの分析データを公表したが、今回はTwitter映えの分析データを公開。スナップレイスではTwitterやインスタグラムを含めたSNS上のあらゆる投稿を分析し、SNS映えするスポットだけを集めて地図上にマッピングしたサイトSnaplaceを運営。
同社のデータ分析の結果、「SNS映え」はフォトジェニック(Cool!)、笑い・ネタ(Haha!)の2種類に大きく分けられることが判明しているが、今回は笑い・ネタ(Haha!)の基準で評価が高かったスポットのうち、特にTwitter映えする3つの特徴を兼ねそろえたスポットを公開した。分析対象データは、SNS映えの基準に従ってSNSから抽出し、Snaplaceに掲載される全国約5,000スポットのうち、笑い・ネタ「Haha!」に該当するスポットで、Twitter映えする3つの特徴を兼ねそろえたスポット。それら全スポットを分析し、都道府県別に最もTwitter映えすると評価されたスポットを1つ抽出。
それぞれのSNSで異なる「SNS映え」
同社の分析によると「SNS映え」もそれぞれのツールによって異なるようで、三段活用で用いられることが多いとのこと。
・「インスタ映え」:スタイリッシュでフォトジェニックなおしゃれ・可愛いもの
・「Facebook映え」:オフィシャル色強め・真面目
・「Twitter映え」:ネタ要素強めのもの
とイメージ付けられているそうだ。
Twitter映えスポットの特徴
(1)意外性のあるスポット
駅や神社仏閣など普段慣れ親しんだ雰囲気とは異なる、変わった点があるスポットがTwitter映えスポットとして多く抽出された。例えば、地元にある桃太郎伝説にちなんだ愛知県の「桃太郎神社」、岩を登りながら拝観する大阪府の「磐船(いわふね)神社」、鳥居が合掌した手になっている大分県の「正雲寺」、人間だと思ったらお猿さんが接客をしてくれる「居酒屋かやぶき」、地元の遺跡から出土した土偶をモチーフにした駅舎である秋田県の「木造駅」、ゲームセンターなのに中は香港・九龍にあったスラム街のような雰囲気を持つ神奈川県の「電脳九龍城」などが例として挙げられている。これらのスポットは、日常生活で目にするものとは極端に雰囲気が異なる点が特徴。Twitter映えを狙うなら、既成概念を捨てて思いっきり個性を押し出してしまうのはありなのかもしれないと同社は分析している。
(2)極端に規格外のスポット
中でも最も多く抽出されたスポットが、見ただけで反応してしまうような極端に規格外なスポット。空飛ぶ団子でお馴染み岩手県の「郭公屋」、思わず笑みがこぼれる人面石を扱った埼玉県の「秩父珍石館」、河童の人形が怖すぎると話題の兵庫県にある「辻川山公園」、坂なのにもはや壁にしか見えないほど急な島根県と鳥取県の境にある「ベタ踏み坂」、火柱を上げたパフォーマンスのあるラーメン屋さんでお馴染み京都府の「麺ばか一代」、店内にはスプーンアートを中心とした個性的すぎるアート作品が並ぶカフェで有名な長野県の「スプーンアート」、ダイビングでないと辿り着けない海底にある鹿児島県の「海中宮殿」、数々の目撃情報を基にして作られた宇宙人人形と写真が撮れるスポットのある福島県の「UFOふれあい館」などがあげられた。
(3)ストーリー性のあるスポット
写真を見ただけでは分かりにくいものの、140字ツイートにドラマ性を含ませるような誰かに伝えたくなる強烈な特徴や小話があるスポットも人気。名刺を貼ると出世すると言われている熊本県の「大畑(おこば)駅」、実際に運用されている下水道管の中に入り下水道の臭いや色をリアルに堪能できる東京都の「ふれあい下水道館」、オーナーの方が一人でレンガを焼き積み上げてきた建築のカフェである徳島県の「大菩薩峠」、迫力満点な店主自作の遊具が並ぶ沖縄そば屋「山田水車屋」、クラゲ展示数世界一でクラゲ料理も食べられる山形県の「加茂水族館」などが抽出された。
些細な写真でも魅力的な地元の写真
同社では全47都道府県別のTwitter映えスポットの抽出結果や写真も公開。他にも、都道府県別インスタ映えするベスト・フォトジェニックスポットも紹介している。
地方の写真は、地元の人にとっては珍しくもない風景かもしれないが、初めて見る人にとってはインパクトがある写真も多い。特に知らない場所の有名でないスポットは、かえって人の目を引き付ける。「奇をてらった写真」である必要はない。SNSに大量にアップされている東京やハワイなどの似たような写真は「どれも同じように見えてしまい」個性も表れにくいし、「もう見飽きたよ」と思われる人も多い。意外性や規格外のような写真でなくとも、日本の地元の日常風景の写真は外国人にも人気がある。