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第48期名人戦七番勝負が開幕 注目すべきニッチなポイント 即興&すごい完成度の「形勢メーター」

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
朝日新聞囲碁将棋チャンネル名物「形勢メーター」=2023年8月、筆者撮影

芝野虎丸名人に井山裕太王座が挑戦する「第48期名人戦七番勝負」が8月24日に開幕しました。熱闘は朝日新聞紙上、朝日新聞デジタル、そしてYoutube「朝日新聞囲碁囲碁将棋TV」では生中継が行われています。

その生中継で、「形勢判断メーター」が使われているのですが、それがちょっとした話題になっています。

AI時代の今、インターネットでもテレビでも、対局の形勢は数値やグラフではっきり出てきますが、AIが出す数値は、人間の感覚とは少し離れた表現になっています。

たとえば、序盤や中盤の入り口で黒65%、白35%の評価値が出たとしましょう。黒が勝つ確率が65%なのですが、目数の差を見てみると1.2目など、人間には感じないほどの差だったりするのです。なので60%台くらいですと、概ね「互角」「いい勝負」と捉えることがいいのです。

そんなことをふまえ、昨年の名人戦(井山裕太名人対芝野虎丸挑戦者)のYoutube朝日新聞囲碁将棋TV中継で解説を担当した一力遼棋聖が「ICHI METER」なるものを使って、人間の体感としての形勢を表そうとしたのです。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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