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WBAスーパーライト級1位vs.2位の激突

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(C) Sean Michael Ham/PBC

 デビュー以来、20連勝中(10KO)で、WBAスーパーライト級1位にランクされるドミニカ人、アルベルト・プエジョの米国第2戦が8月20日に決定した。今回の相手は、同級WBA2位で、9勝(8KO)1敗のウクライナ人サウスポー、バティル・アフメドブ(31)。サウスポー同士の戦いとなる。

 27歳のプエジョは、現在ラスベガスでイスマエル・サラスの指導を受けながら調整を続けている。

(C) Sean Michael Ham/PBC
(C) Sean Michael Ham/PBC

 昨年末、プエジョは温暖なラスベガスでキャンプを張り、極寒のミネソタ州ミネアポリスに乗り込んだ。ミネアポリスは対戦相手であるヴェシャウン・オーウェンの地元であったが、臆することなく100-90、99-91、98-92のスコアで3-0の判定勝ちを収めた。

 およそ1カ月後に試合を控えたプエジョは語る。

 「私のチーム、そして祖国に勝利を捧げたい。このファイトに勝利するだけでなく、世界タイトルを獲得するためのステップアップとなる舞台だと感じている」

アクメドブが出場したリオ五輪
アクメドブが出場したリオ五輪写真:代表撮影/ロイター/アフロ

 一方のアクメドブは2016年のリオ五輪に出場し、翌年のプロ転向後は順調に白星を重ねてきた。唯一の敗戦は、2019年9月28日にマリオ・バリオスとWBAスーパーライト級タイトルを争って判定負けしたもの。4ラウンドと最終ラウンドにダウンを喫して敗れている。

 ロスアンジェルスに住み、2を度目の世界挑戦を目指している。アクメドブもいった。

 「世界戦に向けて再浮上するきっかけを掴みました。試合が待ち遠しいです。世界王者となるために、毎日必死で練習しています。今回、あらゆる面で自分に利点があることを証明しますよ」

 さて、どんな試合となるであろうか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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