石田ひかり、「ながらスマホ」撲滅を訴え「他者への想像力を持ちましょう!」
女優の石田ひかり氏が2018年10月3日に自身のインスタグラムで「ながらスマホ」の危険性と、危ないからもう止めようを訴えた。「歩きスマホ」「自転車スマホ」「運転スマホ」のあらゆる「ながら」での危険と、スマホを見ないで歩く楽しみを呼びかけた。以下が石田ひかり氏のインスタグラムからの引用。
いっこうに減らない「ながらスマホ」
「歩きスマホ」は危険であることから、駅では鉄道会社や携帯電話会社らが「歩きスマホ」をやめるようにポスターを掲載したり、放送で積極的に注意喚起を呼びかけている。しかし駅で「歩きスマホ」をしている人は一向に減らない。「歩きスマホ」をしているから目と脳はスマホの中のSNSやゲーム、メッセージなどに集中しているから、ポスターにも気が付かないだろうし、注意喚起の放送も耳に入らない。
駅では混雑していようとも多くの人がスマホを見つめている。スマホを手に持たないと駅で電車を待つこともできないし、乗り降りもできないのではないかと思うくらい、多くの人がスマホを手に持って見つめている。そしてそのまま歩いて「歩きスマホ」になる。
駅のホームでの「歩きスマホ」による転倒や衝突でトラブルも発生している。まして線路へと転倒すれば、どれだけ危険なのかは想像すれば誰にでもわかるだろう。現在、多くの駅でホームドアの設置が進んでいるが、それでもまだ全ての駅で導入されているわけではない。「白線の内側におさがりください!」と駅員が大きな声で注意放送をしていても、スマホに集中しているから、聞こえないのだろう。しかもスマホで動画を視聴して、イヤホンをしている人も多く、自分のことを放送で注意されていることに気がついてない。
「自転車スマホ」は凶器に変わる
2018年6月には「自転車スマホ」をしていた男子大学生が62歳の男性をはねて死亡させていたことで書類送検された。また2017年12月には神奈川県川崎市で、電動式自転車に乗りながらスマホ操作をしていた20歳の女子大生が、歩行中の77歳の女性と衝突、歩行者が死亡するという事故が起こった。2018年7月に女子大生に対して禁錮2年が求刑された。自転車運転中のスマホ操作「自転車スマホ」は非常に危険である。よく見かける光景だが、法律で禁止されている行為で、道路交通法第71条、東京都道路交通規則第8条で違反した場合は5万円以下の罰金となる。
「自転車スマホ」をしている人も「歩きスマホ」と同様に、自転車を運転しながらも、気持ちはスマホの中のメールやSNS、ゲームまたはイヤホンの音楽にいっている。視野が物凄く狭くなっているし、「歩きスマホ」のようにすぐに止まることができない。そして「自転車スマホ」をしている人は、「歩きスマホ」をしている人と同じように「自分だけは大丈夫。周囲がちゃんと見えているから問題ない」と自己中心的な思考に陥っている傾向が強いが、そのようなことは絶対にない。
「自分だけは大丈夫」という自己中心思考で他者への想像力は欠如
「ながらスマホ」をしている人は「自分だけは大丈夫」という自己中心的思考に陥ってしまっている。そして衝突すると、自分は「LINEしてんだから」「ゲームしてんだから」「SNS見てんだから」と、自分の不注意を棚に上げて、まるでぶつかった相手が悪いかのように怒りを表すことが多い。さらに電車に乗る時も降りる時もスマホの画面を見ているから、スムーズに乗降できないので電車遅延の要因にもなる。自己中心的な思考に陥っている時には、他者への想像力が著しく欠如してしまう。「ながらスマホ」をしている時は、自分の世界に没頭しているので、他者への想像力はほぼ働かない。
「ながらスマホ」で「自分だけは大丈夫」ということは絶対にない。視線と神経がスマホに集中しているから、周囲に目が届かないし、周囲の動きに気が付かない、また気が付いてからも今まで神経はスマホに集中していたから咄嗟の判断と動きが鈍くなる。ましてイヤホンまでしてたら、聞こえも悪いからますます危険である。そのような状態で歩いている人が駅にはたくさんいる。また「歩きスマホ」は自分が線路に転落するだけでなく、ぶつかった相手を転落させてしまったり怪我をさせてしまったりと加害者にもなりかねない。
スマホを見る必要があるなら、安全な場所で立ち止まって確認すればいい。スマホの世界的な規模での普及によって「ながらスマホ」による事故は日本だけでなく世界規模での社会的課題になっている。そして「ながらスマホ」が危険だと頭では理解しているが、ついやってしまい、やめられないのだ。だが「ながらスマホ」は命をかけてまでやることではない。そして、石田ひかり氏が訴えているように『他者への想像力』を持つことが大切だ。