【四條畷市】駅チカの気になるビストロで、「寄り添う味」に出会いました
ずっと気になっていた店でした。JR四条畷駅東口から北へ徒歩3分、踏切横にある「ビストロRiposo(リポッソ)+空とぶからあげ」。大阪府を中心にドラッグストアや調剤薬局を展開するアカカベが運営するお店です。一体どんな料理が味わえるのか、ランチ時に訪ねてみました。
店内に入ると、目に入ってきたのはレンガ調の壁に、木製のテーブル。とても落ち着いた雰囲気です。着席してしばしメニューを見つめ、「モッツァレラのせトマトソース」というパスタのセットを選びました。
前菜のサラダとパン、日替わりドリンクのコーヒーを楽しんでいると、ついにお目当てのパスタが到着。トマトソースがからんだパスタの上に、モッツァレラチーズとバジルが乗っています。早速フォークを手に取り、くるくるっと回してパスタやチーズをからめ取りました。
何度もパスタを口に運んでいるうちに、いつの間にか「酸味があまり強くない」と感じていることに気づきました。たまに自宅でパスタ用のトマトソースを作ると、トマトが生み出す酸っぱさに結構な存在感を感じたりします。それはそれで嫌いではありませんが、このトマトソースにはそうした押しの強さがないのです。
メニューには、「モッツァレラのせトマトソース」という文字の下に「手間暇かけたトマトソースパスタ」と記されています。この「手間暇」に、筆者の感じたまろやかな味わいの秘密が隠れているのかもしれません。
「当店では、トマトソースを一から作っています」と語るのは、店でドルチェを担当しているという柳優喜さんです。「みじん切りにした玉ねぎやにんじん、セロリなどの香味野菜を2~3時間弱火にかけて水分を飛ばした後、トマトとともに1~2時間煮込みます。この時、火加減を調整してトマトの酸味を飛ばします。イタリアでは酸味の強いトマトソースを使いますが、当店は日本のお店なので、日本人の味覚に合わせて酸味を飛ばしているんです」。なるほど、日本人に寄り添った味を生み出すための「手間暇」ということですね。
ランチ営業だけではなく、この店はディナー営業も行っています。柳さんは「食事がおいしくて楽しめる、また来店したくなる地域密着型の店であり続けたいと考えています」と力を込めました。日本人、そして地域の人々に寄り添うこの店の姿勢がよく伝わってきました。
<店舗情報>
ビストロRiposo(リポッソ)+空とぶからあげ
所在地:大阪府四條畷市楠公2-8-30
電話:072-877-0141
営業時間:
・ランチ 11:30~15:00(L.O.14:00)
・ディナー 17:30~23:00(L.O.22:30)
定休日:日曜日