ANA、JALの国内線航空券、4月5日搭乗分まで無料でキャンセル・変更が可能に。注意点は?【追記】
ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)及びJALグループ航空会社(日本トランスオーシャン航空、日本エアコミューター、琉球エアコミューター)は、新型コロナウイルスに関連して、2020年2月28日(金)~4月5日(日)搭乗分までの国内線航空券において、無料でキャンセル・変更をする特別対応を開始したことを発表した。
これは政府が発表した新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を受けての対応だ。
※2月28日21時50分修正:当初の3月12日搭乗分までの予定が3月19日までに延長になりましたので、当該部分を書き換えました。
※3月6日11時45分修正:当初の3月12日搭乗分までの予定が4月5日までに延長になりましたので、当該部分を書き換えました。
4月5日搭乗分まで手数料なしでのキャンセル・変更が可能に
2月28日の午前中には、東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランド、東京ディズニーシー)が2月29日~3月15日まで臨時休園することを発表したが、国内線の便についてもANA、JALでは、4月5日搭乗分までの特別対応を決めた形になった。運航の可否に関わらず、適用され、台風や大雪などの悪天候時に準じた対応となっている。
ANA、JALともにキャンセルする場合には、取消手数料が必要な航空券であっても、未搭乗分の支払い済み航空券の全額が払い戻しされる。また変更も無料で対応することになる。特典航空券やパッケージツアーなどで使われる航空券も対象となる。
ホームページでも手続き可能なケースも多い
ANAでは、変更については出発予定の予約便の日から30日以内の空席がある便への変更が可能となっており、キャンセルする場合には出発予定の予約便から30日以内に払い戻し手続きが必要となる。変更も多くの航空券において、ANAホームページ上で可能となっているほか、キャンセルの場合においては、ANAホームページなどでの購入かつ、出発予定の予約便の日から10日以内に払い戻す場合はANAホームページ上での手続きが可能だ。
JALでも、変更については出発予定の予約便の日から30日以内の空席がある便への変更が可能となっており、予約便の便出発20分前までは、多くの航空券においてJALホームページ上での手続きが可能となっている。キャンセルの場合には出発予定の予約便の日から40日以内に払い戻し手続きが必要だ(予約変更不可の航空券の場合)。
キャンセルする場合には、便出発後の後日対応も一定範囲内で可能
両社ともにキャンセルする場合には、基本的には今回の特別対応期間の搭乗日に該当する場合には便出発後の対応(上記の通り)も可能となっているので、予約センターが混雑している場合などは、便出発後でも払戻期間内に手続きを行うことで払い戻しできる。詳しくは各社のホームページから確認していただきたい。
両社共に、ホームページ上で払い戻しが可能な場合には、便出発前に手続きをしておいた方がスムーズで安心できるだろう。航空券を購入した場所によって対応が異なるので(旅行会社で購入の場合は原則、旅行会社での対応となる)、払い戻し方法においては注意が必要だ。
往復利用の場合は片道だけでも期間内なら往復とも特別対応可能
今回のようなケースの場合、片道だけ対象期間の場合は、片道分しか特別対応してもらえないと思っている人も多いが、ANAやJALの国内線では、往復利用の場合でも片道だけ対象期間になっていれば往復ともに無料でのキャンセル・予約変更の対象となる。
往復の予約が同一記録であれば、インターネット上でも手続きが可能であるが、別記録の場合には予約センターでの対応してもらうことになる。この点は頭の片隅に覚えておくといいだろう。
スカイマークやAIRDO、ソラシドエア、スターフライヤーなども同様の対応
ANAやJAL以外の国内線においては、スターフライヤー、AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤー、FDA(フジドリームエアラインズ)なども3月12日(木)搭乗分までの国内線全路線でANA・JALと同様に無料でのキャンセル・変更に対応することを発表した。
※2月28日21時50分修正:AIRDOも3月19日搭乗分までに延長されました。
※2月29日7時15分修正:スカイマークも3月19日搭乗分までに延長されました。
※2月29日14時10分修正:スターフライヤー、ソラシドエアも3月19日搭乗分までに延長されました。
LCC(格安航空会社)のピーチ、ジェットスター・ジャパン、スプリング・ジャパン、エアアジア・ジャパンでは、記事掲載時点(2月28日15時現在)では航空券の特別対応に関する発表はされていない。今後、情報が更新される可能性があるので、最新の情報は各航空会社のホームページで確認していただきたい。