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【名古屋市】名古屋は面白い~地産地消に取り組むチーズ専門店「名古屋チーズ工房HAKU」

羽矢旬良ライター(名古屋市)

毎年、大切な人との記念日にヴィンテージワインをプレゼントしています。始めた頃、軽い味わいだったものが、時を重ねるごとに深みを増していくのは人との関係に似ていますね。

今年はそこに少し彩りを添えたいと思い、専門店に赴いてワインに合いそうなチーズを探してみました。伺ったのは「名古屋チーズ工房 HAKU」さん。今年の3月にオープンしたお店です。

静岡県浜松市に本店を置く「チーズ工房 HAKU」さんが名古屋に出店することを決めたのは、名古屋のイベントに出店した際、強いこだわりを持って生乳や農作物、雑貨などを作っている人たちと接し「都会なのに熱量の高い人が沢山いる。とても面白い街だ」と感じたことがきっかけなのだそうです。そして、たまたま縁あって名古屋で育てられていた牛の生乳でチーズを作ってみたところ、非常にクオリティの高いチーズが出来上がったそうで、今後も同じ牛の生乳で製品を作り続けたいと感じて出店を決めました。当初は牧場に近い名古屋の東部で開店場所を探していたそうですが、その施設の事情で一時的に牛がいなくなることになったため、急きょ別の牛を探す事に。そうした中、当初予定していたものと同等のチーズをつくれると感じた愛西市の牧場の生乳と出会い、予定していた場所より西側の今の場所にお店を構えることになりました。こぢんまりとしたお店のショーケースには、奥の工房でつくられたオリジナルチーズが並んでいます。

壁面には、それぞれの製品について詳しく書かれたPOPが貼られていて、その製品がどのようなものかよくわかります。

「よかったら試食してみますか?」と声をかけていただき、お店の商品をいくつも味見させていただけました。自分好みの味かどうかしっかり確認してから購入できますので安心です。商品は小分けされており、グラム数に応じた値段が設定されていました。

今回筆者が購入したのは、モッツァレラチーズとグリルチーズ2種の計3種類。モッツァレラチーズはレンジで少し温めオリーブオイルと黒こしょうをかけて、グリルチーズは表面を焼いたものをいただきました。

モッツァレラチーズは、口に入れた直後に軽いチーズの風味を感じ、噛むごとに深みのあるミルクの味わいを楽しめます。

焼き目をつけたグリルチーズは食感がお肉のようです。今回筆者は「レモン&ペッパー」と「とうもろこし」を購入しました。レモンの風味が爽やかなチーズと、とうもろこしの甘みが加わりコクが増したチーズの組み合わせは抜群の相性でした。3種類ともワインと合いますね。

「名古屋チーズ工房 HAKU」さんは、今後、地域に根ざしたお店づくりを目指しており、商品展開を考える上で重視していきたいことは地産地消なんだそうです。名古屋市および近郊の食材を使い、その素材の良さを最大限に引き出したものを商品化して届けていきたいとのこと。名古屋にはチーズ専門店がいくつかありますが、地産地消をうたっているお店は少ないので、そこはぜひ追求していただきたいですね。

お店では、8月15日に「練りたて市」と称したイベントを計画されています。お客さんの目の前でモッツァレラチーズを練り、その練りたてのアツアツのチーズを試食することができるそうです。お昼の12時からスタートし、予定の量がなくなり次第終了とのこと。あなたもこの機会にぜひ、専門店のチーズを味わってみてはいかがでしょうか。

店舗情報

店名:名古屋チーズ工房 HAKU
住所:名古屋市中川区高畑1丁目170
TEL:052-890-7170
営業時間:11:00~18:00
定休日:木曜日
公式Instagram

ライター(名古屋市)

名古屋生まれの名古屋育ち、現在は近郊在住。ライトなものからディープなものまで、名古屋のリアルを主観を添えてお伝えします。

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