出身大学別・通算本塁打トップ3。法政は山本、田淵、長池。早稲田は谷沢、岡田、森。慶応は高橋…
日本プロ野球で100本以上のホームランを打った選手は、307人を数える。彼らのうち、大学出身は約3分の1。見落としがなければ、109人だ。ここには、卒業していない選手や、大学から社会人野球やメジャーリーグなどを経て日本プロ野球でプレーした選手も含めている。
各大学出身の通算本塁打トップ3は、以下のとおり。100本塁打以上の出身選手が3人以上の14校だ。
100本塁打以上の人数は、早稲田大の10人が最も多い。2番目は法政大の8人、3番目は明治大の7人だ。
早稲田大のトップ3は、273本塁打の谷沢健一、247本塁打の岡田彰布、189本塁打の森徹。あとの7人は、162本塁打の石井浩郎、154本塁打の仁志敏久、145本塁打の青木宣親(東京ヤクルト・スワローズ)、138本塁打の鳥谷敬、117本塁打の広岡達朗、116本塁打の江尻亮に、113本塁打の山倉和博が並ぶ。
一方、200本塁打以上は、法政大と駒沢大の3人が最多。法政大は、トップ3のいずれも、本塁打王を獲得したことがあり、通算本塁打は300本を超えている。また、536本塁打の山本浩司/浩二と474本塁打の田淵幸一は、107本塁打の富田勝とともに「法政三羽ガラス」と呼ばれた。3人とも、1968年のドラフト1位。それぞれ、広島東洋カープ、阪神タイガース、南海ホークスに入団した。
ちなみに、上の写真で山本と田淵の間にいる星野仙一も、1968年のドラフト1位だ。こちらは、明治大から中日ドラゴンズに入団し、146勝と34セーブを挙げた。
現役選手では、133本塁打の吉田正尚(ボストン・レッドソックス)が青山学院大出身の3位、163本塁打の長野久義(読売ジャイアンツ)は日本大出身の2位にランクインしている。ただ、2人とも、それぞれのすぐ上に位置する選手とは、100本以上の差がある。吉田は、2023年にレッドソックスで記録した15本塁打を合わせても、148本塁打だ。
早稲田大出身の6位にいる青木は、あと10本のホームランを打つと、5位の仁志を上回る。もっとも、今年中のランクアップは、難しいかもしれない。シーズン二桁本塁打は、2020年の18本が最後だ。その後のシーズン本塁打は、9本→5本→3本と推移している。なお、青木は、メジャーリーグで33本塁打を記録した。
100本塁打の307人目、104本塁打の島内宏明(東北楽天ゴールデンイーグルス)は、明治大出身の7位。その上の3人は、島内から近い順に、6位が109本塁打の近藤和彦、5位が123本塁打の岩本義行、4位は125本塁打の杉浦清だ。
各高校出身の通算本塁打トップ3については、昨年の開幕前にこちらで書いた。