【川崎市川崎区】チッタ100周年 川崎と共に歩んだ歴史がわかるギャラリー&ウォールアートを楽しむ
さて、今年中にご紹介しておきたい施設がまだあります。
こちら、11月23日にオープンした、チッタの歴史がわかるギャラリー『CITTA’ DNA』にお邪魔してきました。(川崎夜市の記事と同じタイミングで出したかったのですが、遅くなってしまいすみません)
川崎の文化の担い手
川崎のカルチャーシーンを牽引してきた、といっても過言ではない、チッタグループさん。
今年で100周年ということで、その歴史は川崎の市制よりも古いんですよね。
どんな風に今のラ チッタデッラ一帯ができたのか、川崎に引っ越してきた頃からずっと気になっていましたが、今回チッタの中にできたギャラリーは、まさにその歴史を知ることができるギャラリーなんです。
現社長である美須アレッサンドロさんから、ギャラリーの趣旨の説明をいただきました。
アレッサンドロさんの祖父にあたる美須鑛さんが、映画事業を始めたことがその発端でした。
◆ 大正11年 創業者の美須鑛さんが、映画館経営をスタートする。 西日暮里を皮切りに都内に次々と映画館をオープン。
◆ 昭和11年 当時人口17万人の川崎に進出 川崎映画街づくりが始まる
◆ 昭和16年~昭和20年 映画館の数は間接的に経営したものも含め27館に及ぶ
◆ 昭和20年 本土大空襲のためにほとんどの映画館を焼失
◆ 昭和39年 「川崎ミスボウリングセンターオープン」
◆ 昭和40年 「ミススポーツセンタ」
◆ 昭和43年 川崎初のディスコオープン
◆ 昭和45年 ガーデンサウナ川崎 オープン
◆ 昭和62年 チネチッタオープン
若干抜粋させていただきましたが、この文字をみているだけで、川崎の駅前が大きく変わっていった様子がわかるようで、面白いです。
ビジュアルでもこんな感じで、写真や当時の宣材と共に歴史を振り返ることができます。
こんなに前から川崎でジャズをやろうとしていたんですね…
(そして「だって川崎じゃあね」という論調も当時でも同じで笑っちゃいました)
チネチッタで動員が多かった映画のラインナップ。
ジブリとハリーポッター強しw
クラブチッタの歴史も
私たちミュージシャンにとっては、クラブチッタは聖地ともいえます。
本当にすごいアーティストが海外からも来ていますよね。
当時、これだけの大バコで上質なサウンドを提供できる施設はなかなかなかったとのことで、海外アーティストの間でも、日本ツアーではクラブチッタを使う、というセオリーができていたようです。
Tシャツに展示
Tシャツを使った展示が、めちゃカッコいい。
この遊び心が、チッタっぽいんですよね。
こちらのギャラリーの凄いところは、チッタの歴史とともに、川崎の歴史もわかるようになっており、しかもすべて英語表記がされているところなんです。
インバウンドの需要にも対応して、川崎に遊びに来てくれる外国の方に、川崎の歴史も併せて楽しんでもらおうという粋なギャラリー。
ぜひみなさまにも、一度足を運んで欲しいです!
CITTA’ HISTORY GALLERY 『CITTA’ DNA』
展示物:創業時からの施設写真、商店街の風景写真、イベントのチラシ、パンフレット、ポスター、 ノベルティ、各種イベント写真など
場所:ラ チッタデッラ マッジョーレ 地下1階(入口はクラブチッタ通り側)
営業時間:11時〜23時(ラ チッタデッラ営業時間に準ずる)
入場料:無料
ウォールアートギャラリー
そして、もうひとつ!
チッタの此処彼処には、17枚の大型看板(ビルボード)があります。
この看板は、現在新進気鋭のアーティストのオリジナル作品で刷新されています。
入り口もウォールアートがお出迎え
こちらのクラブチッタ脇の壁画は、公募で選ばれた4作品。テーマは『MEET』ということで「チッタとの出会い」や「チッタでの出会い」をテーマに、「日本の四季」のひとつを取り入れて、これまでの、そしてこれからの素敵な出会いのワンシーンを描く、というものでした。
こちらは、「プロメア」作画監督のすしおさんの作品だそう。
SHISHAMOの宮崎さんの作品も飾られています。
こうやって、ウォールアートというポップカルチャーを楽しみながら、チッタを歩くのは、また川崎らしいお正月の過ごし方かもしれません。
先にご案内した、年末年始のライブザウンド上映とともに、ぜひお楽しみください♪