【さいたま市大宮区】県内で最多の人々が初詣に訪れる武蔵一宮氷川神社
新年に初詣に出かけることは、日本人の習慣としてすっかり定着しています。全国各地の社寺は、どこも大勢の参拝者で賑わいます。埼玉県内で三が日の参拝者数が最も多いのは、大宮区に社殿を構える武蔵一宮氷川神社です。例年約200万を超える人々が訪れ、全国のランキングでも、トップ10の常連となっています。
武蔵一宮氷川神社の新年の行事
武蔵一宮氷川神社の新年は、元旦の「歳旦祭(さいたんさい)」で始まります。新しい年の訪れを祝い、一年の国家安泰、五穀豊穣、氏子崇敬者の繁栄が祈願されます。厳かな神事の後には2025年も例年通り、三の鳥居内の境内で大宮鳶職組合の方々が「はしご乗り」のパフォーマンスを見せてくれます。ハッとする瞬間もありますが、武蔵一宮氷川神社で初詣をする人々の人気となっています。
元旦の「歳旦祭」に続き、2日には「日供始祭(にっくはじめさい)」、3日には「元始祭(げんしさい)」が斎行されます。3日の舞殿での大宮能楽協会による「謡初め」も、例年通り行われます。日本の古典芸能にふれる貴重な体験をすることができるのです。
2000年を超える歴史を刻む県内屈指の古社
武蔵一宮氷川神社は、関東一円に点在する280前後の氷川神社の本社です。歴史は古く、第5代孝昭天皇時代の紀元前473年頃に、出雲大社から勧請されたと伝わります。第12代景行天皇の時代には、日本武尊が訪れ東夷鎮定を祈願したという伝説が語り継がれています。さらに、鎌倉時代から江戸時代にかけては、関東を治める武家の手厚い保護を受け続けました。
御祭神として祀られているのは、須佐之男命(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)の三柱です。
本殿、拝殿、舞殿の南で参拝者を出迎えるのが桜門です。鮮やかな朱色に彩られた桜門の堂々とした姿には、風格が感じられることでしょう。参拝者は桜門を潜った後、舞殿の横を時計周りの方向に進み、拝殿の正面に出て参拝することとなります。
約2kmの参道に建つ日本最大の木造鳥居
神社に向かうには参道を歩くものですが、武蔵一宮氷川神社では一の鳥居から境内まで、約2kmにわたって繋がります。中でも二の鳥居は、木造の鳥居として日本で最大で、1976年に明治神宮から寄贈されました。
長い参道沿いには露店が隙間なく並びます。人波をかき分けながら参道で縁起物の買い物や、食べ歩きをするのも初詣の楽しみと言えるでしょう。
露店が並ぶ参道を歩いて正月気分
武蔵一宮氷川神社には例年、埼玉県内で最も多くの人々が初詣に訪れます。三が日は交通規制が行われ車での来社ができず、駐車場も全て使えません。公共交通機関を利用しなければなりません。露店が並ぶ長い参道をゆっくり歩けば、正月の雰囲気を存分に感じることでしょう。
★基本情報
武蔵一宮氷川神社
住所:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407
TEL:048-641-0137
公式ホームページ:http://musashiichinomiya-hikawa.or.jp/
アクセス:JR大宮駅東口または東武アーバンパークライン北大宮駅より徒歩約15分