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【資材対決②】段ボールVS発泡スチロール

木矢部通段ボールアドバイザー/Webライター

こんにちは!段ボールアドバイザー兼Webライターの木矢部通です。

前回は、段ボールとプラスチックを比較しましたが、今回は発泡スチロールに焦点を当てます。

これら二つの包装資材は、どちらが優れているのでしょうか?

それぞれの特性、利点、欠点を理解することで、その判断もできるでしょう。

それでは、それぞれ詳しく解説します。

(本記事に記載されている内容は、できる限り公平な観点で解説します。しかし、あくまで個人的な観点が含まれることをご了承ください。)

それぞれの使用用途は?

段ボール

段ボールは、商品を保護し、輸送するための包装資材として広く使用されています。

◆使用用途
段ボール箱
緩衝材
段ボール家具など

発泡スチロール

発泡スチロールは、軽量でありながら強度があり、断熱性に優れています。そのため、食品の保冷や電子機器の保護など、さまざまな用途で使用されています。

また耐水性も優れており、魚を保管するために使用されることも多々見受けられます。

◆使用用途
保冷箱
緩衝材
断熱材など

環境配慮

段ボールと発泡スチロールの製造過程における環境への影響

段ボールは再生可能な資源である木材から作られますが、その製造過程では大量のエネルギーと水が必要となります。

一方、発泡スチロールの製造は石油製品を必要とし、その過程で大量の二酸化炭素が排出されます。

両者のリサイクル可能性とそのプロセス

段ボールはリサイクルが容易で、日本国内ではリサイクル率は99%を誇ります。

また発泡スチロールは単一素材であるため、リサイクル特性に優れています。リサイクル率は80%を誇るため段ボールと同様にリサイクルという観点では優秀な素材と言えます。

処分のしやすさ

段ボールは自治体によりますが、基本的には古紙回収業者が持って行ってくれるため、処分は容易な資材と言えます。

一方、発泡スチロールは一般ごみとして処分は可能ですが、体積が大きいため、ごみ袋に入れるために細かくする必要があります。一般消費者の多くは処分時に困る傾向が多く見られます。

コスト効率

両者の製造コストの比較

段ボールの製造は、木材をパルプにする過程と、それをシートに成形する過程を含みます。これらの過程はエネルギーを必要としますが、大量生産によりコストは抑えられます。

一方、発泡スチロールの製造は石油製品から始まり、高温での成形過程を経て完成します。これはエネルギーを多く消費しますが、製造過程は自動化され、大量生産が可能です。

リサイクルや廃棄のコスト

段ボールはリサイクルが容易で、そのコストは比較的低いです。回収業者に依頼しても無料で引き取ってくれるところが多いです。

しかし、発泡スチロールのリサイクルは専門業者に依頼すると1キロあたり80~110円のコストが発生します。

耐久性と保護性能

商品を保護する能力の比較

段ボールは衝撃吸収性に優れ、商品を物理的なダメージから保護します。

発泡スチロールは軽量でありながら強度があり、商品を物理的なダメージから保護します。特に緩衝性に優れた資材です。

環境に対する耐性

段ボールは湿気に弱いですが、発泡スチロールは湿気や高温に対する耐性があります。

利便性と多様性

段ボールは形状や大きさが変更可能で、さまざまな商品に対応できます。

発泡スチロールは特定の形状に成形することが可能ですが、高額な金型が必要です。

まとめ

段ボールと発泡スチロールは、それぞれ異なる特性と利点を持つ包装資材です。段ボールはリサイクルが容易で、衝撃吸収性に優れていますが、湿気に弱いです。

一方、発泡スチロールは軽量でありながら強度があり、湿気や高温に対する耐性があります。また環境面や処分時の負担が大きいことは気になる点でしょう。

それぞれの特性を理解し、適切な用途で利用していくことが大切です。

段ボールアドバイザー/Webライター

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