来週の高温傾向が一転、再来週は強い寒の戻りのおそれ、桜の開花に影響も
桜は再来週にも開花する予想
上図はウェザーマップ発表の最新の桜の開花予想です。
全国的に平年より5日から10日程度も早く咲く予想で、最も早く咲くと予想されているのが、東京と福岡の3月17日ですから、もう再来週に迫っている状態です。
ところがこの桜開花期にあたる再来週に寒波が到来し、強い寒の戻りを予想する計算が出ており、気温の下がり具合によっては、桜の開花日にも数日程度の影響が生じる可能性があります。
来週までは10年に1度の高温の可能性
きのう3日(金)気象庁から発表された最新の気温予想では、引き続き、高温傾向が続き、特に来週の後半は、全国的にかなり高い確率が50%以上と計算されています。
かなり高いというのは、その期間として10年に1度、あるいはそれ以上の高温となる可能性を示唆しており、来週後半にかけては、4月並みの暖かさの続く所が多いでしょう。
この暖かさにより、桜のつぼみはどんどん成長しますが、再来週は寒波到来で、足踏みとなる可能性があります。
暖気一転、寒波到来か
上図は上空1500メートル付近の暖気と寒気の予想ですが、晴れれば地上で15度から20度位まで上がる暖気が9日(木)には北日本まですっぽりと包み込み、前述したとおり、4月並みの暖かさが続く見込みです。
ところが再来週のはじめには偏西風が日本付近で大きく蛇行し、シベリアの強い寒気が本州付近まで南下する計算で、降れば地上で雪になるような-6度以下の強い寒気(青色部)が西日本や東日本へも南下する予想です。
この寒気の強さや期間によって、影響する度合いや地域に大小がありますが、記録的な高温傾向は、再来週には終止符となる可能性が大きいと思われます。
下振れは九州に-10度の寒気
予想される寒波は、朝鮮半島付近から西日本回りで南下するとみられますので、寒気が南下する玄関元である福岡上空の気温予想をみてみましょう。
上図は主となる計算を含めたアンサンブル予報ですが、来週にかけてじわじわと上昇する予想で、11日(土)まで誤差が小さくなっています。ところが12日(日)から徐々に誤差が大きくなり、13日(月)から14日(火)にかけては、誤差幅が15度以上にも達している状態です。
これは寒気の程度にかなりばらつきがあることを示しており、平均した低温の底は-5度程度となっていますが、寒気が強い方に傾けば、-10度程度まで下がる可能性もある計算結果で、もし-10度クラスの寒気となれば、3月半ば以降としては、かなり強い部類に入ります。
逆に寒気が弱い方に傾けば、福岡などを上滑りして北日本へ向かう可能性も考えられますが、記録的な高温から一転、数日間、強い寒の戻りに見舞われるおそれもあるため、今後の予想に要注意です。