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【宮城県 松島町】お家で好きな幅に切って食べられる!やさしいたまご味 [松華堂菓子店のカステラ]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・松島町)

古い時代から日本人にとって親しみのある甘いお菓子「カステラ」
宮城県松島町の五大堂向かい側にある「松華堂菓子店(しょうかどう かしてん)」では、今ではとても珍しい昔ながらのカステラを焼いている。今回は、それについてご紹介していこう。

さて、'今風(いま ふう)'なカステラといえば、筆者としては台湾カステラのような口溶けを優先にしたスフレタイプを想像する。

しかし、松華堂菓子店の松華堂カステラは、フォークを入れればシュワっとした柔らかさもあるのだが、ちゃんと生地の存在感も残っていて、口溶けというよりも噛むほどに美味しい。
生地を咀嚼するからこそ感じる、優しいたまごの味と、ざらめの深い甘さを感じられるカステラだ。

そんな美味しいカステラを、筆者は幅2センチではなく5センチ位に切って、幸せなカステラの時間を過ごしたいと思うタイプ。それを叶えてくれるのが、松華堂菓子店のお持ち帰りカステラ。一斤または、その半分を箱で購入することが可能なのだ。

半分のつまり、半斤サイズだと約13センチの長さ。箱も美味しそうなたまご色をしていて、お土産にも喜ばれそうだが、日持ちがあまりしないので誰かに手渡す際には、『早めに食べてね』と一言付け加えよう。

じょうぶな'たまご色の外箱'を開けると、中にはケーキのように内箱にしっかりと包まれたカステラの姿。この時点で、甘いカラメルのような香ばしさと、たまごの香りがふわっと広がる。

表面の紙フィルムを、そおっと剥がしていくと・・・美しく見事な焼き色が顔を出す。お菓子職人などでなければ、一般的にこのサイズのカステラの表面を見ることはあまりないと思う。これが本当に綺麗な色で、ただの茶色という表現はしたくないほど。

断面を見ると、どこに目を配っても小さな気泡が隅々まで広がっていて、'しゅわぁ'とした音と柔らかさを切る前から想像してしまう。表面の焼き色から本体のたまご色の短いグラデーションも綺麗だ(マニアックな視点)。

結局、大切に食べたいと思ってしまい、定番の幅に切り分けてしまった筆者。しかし、オススメしたいのはせっかくの半斤なので、是非贅沢サイズに切り分けて食べてほしい。

そして、底の部分の美味しいところ。大粒のザラメがしっかりと敷かれ焼き上げられている。食べると、ざらめのカリッとした食感を少し残しながら、ほろ苦い味わい。ここの場所は、珈琲とよく合う。少しずつ食べ進めたくなるカステラの美味しい部位だ。

さあ、誰がどのくらい食べる?
どうやって切る?
縦にしようか、それとも横から切ってみようか・・
斜めに三角形は?

なんでも良いのだ。
美味しいカステラを、自由に好きなだけ頬張る。
その時間の全部が、とても幸せなひとときになると思うぞ。

商品名:松華堂カステラ
販売店:松島五大堂前本店(支店:エスパル仙台店)
※本店は17:00閉店ですが、それ以降の時間は仙台店で購入可能。
住所:宮城県宮城郡松島町松島町内109 2F(*以下、全て松島本店の情報)
営業時間:10:00 - 17:00
定休日:火曜日

フリーランスライター(東松島市・松島町)

日本出身/日本と英国を拠点に活動。自然と動物が大好きな人間です。国内地域ニュース、日英サッカーコラム、サステナブル・ツーリズムに関する記事を執筆中。

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