今夜は東京や神奈川などで雪が舞う?山地は積雪に注意
最下層には雪を降らせる寒気が流入
日本付近に強い寒気が流れ込んできています。
タイトル画像を見ると、日本海には寒気に伴う筋状の雲が広範囲に発生して、雪や雨を降らせているほか、赤い丸の中、神奈川から山梨、静岡付近にかけても、雲域が発生しているのが分かります。
これは関東地方を回り込む北風と東海地方を回り込む西風がぶつかり合って出来た収束線に伴う雲域で、今夜にかけて、このぶつかり合いが強まる予想となっているため、この雲域付近で降水域が顕在化してくる予想です。
問題は雨になるか、雪になるかですが、地上で雪になる目安とされる上空500メートル付近で0度以下の寒気がどんどん南下し、今夜にかけて関東平野をすっぽりと覆う見込みです。この最下層寒気の影響で、今夜は静岡などの一部を除き、降れば雪の所が多くなりそうです。
では雪や雨の予想をみてみましょう。
昼過ぎから夕方に降水域が出現
きょう25日(土)昼過ぎから夕方にかけて降水域が出現し、午後3時の段階で、山梨や東京の多摩、神奈川の箱根などで、弱いながら雪や雨が降り出す見込みです。
夜にかけて都心に広がる可能性も
午後6時になると、やや降水域は拡大し、しかも最下層寒気が強まるため、山地はもちろん、平地でも、降水があれば、雪の所が多くなるでしょう。
八王子や海老名など、午後6時の気温は5度くらいある予想ですが、湿度が40%近くまで下がり、比較的乾燥した状態で降ってくるため、雨よりも雪の可能性が高いと思われます。
また千葉にも弱いながら雨の範囲がみられますが、この間の都心付近でも降水域が発生する可能性が十分にあり、午後6時以降ならば、都心でも、みぞれや雪の可能性が高いと思われます。
深夜にかけて、次第に南下する見込み
そして、雪を主体とした降水域は、深夜にかけて、神奈川や静岡方面へ南下しつつ、あす26日(日)に日付が変わるとともに弱まる予想となっています。
富士五湖や箱根などは5センチ以上の降雪も
上図はコンピュータが計算した予想降雪量です。山梨の富士五湖周辺では、黄色やオレンジ色の3センチから7センチ程度の降雪が予想されており、奥多摩や丹沢、箱根、御殿場あたりでも、青色の1センチから3センチ程度の降雪が見込まれています。
また気象庁発表の予想降雪量(いずれも多い所)は、以下の通りです。
山梨県
中北地域山地 1センチ
中北地域盆地 0センチ
峡東地域山地 1センチ
峡東地域盆地 0センチ
峡南地域 5センチ
東部 5センチ
富士五湖 7センチ
神奈川県
西部の山地(標高500メートル以上) 5センチ
静岡県
東部 山地 3センチ
平地では雪が降っても積もる可能性はかなり小さいものの、富士五湖や箱根などの山地では積もる所もあるでしょう。今夜遅くにかけて、雪の降り方にご注意ください。