イランのロウハニ新大統領の博士論文
6月中旬のイランの大統領選挙で圧勝したハサン・ロウハニがイギリスの大学に提出した博士論文に盗作疑惑が持ち上がっている。
イギリスの保守系の高級紙『テレグラフ』の6月27日付けのインターネット版によれば、ロウハニは1990年代にスコットランドのグラスゴー・カレドニア大学から博士号を得ている。その博士論文はシャリア(イスラム法)の弾力性に関してである。論文の一部が同じテーマを扱ったアフガニスタン人の研究者の文章と似ているとアメリカに在住するイランの反政府活動家などが指摘している。また同大学に対して、博士号を取り消すように訴えている。
同大学は、訴えがあったことを認めた。またロウハニ論文が、このモハンマド・ハシェミ・カマリという名のアフガニスタン人の著作を参考文献として明示していると述べている。ロウハニ自身は、この件についてはコメントしていない。
ロウハニの当選を受けて、グラスゴー・カレドニア大学は、その博士論文の要約をネット上で公開した。しかし、500ページに及ぶとされる博士論文の全文はネット上では、公開されていない。
2013年6月28日(金)記