【河内長野市】幻想的な蛍が石川に乱舞!5年ぶり開催の天野酒の蛍の宴2022の初日に行ってきました
今年も蛍(ほたる)が見られる季節になりました。蛍と言えば清流にいる存在。河内長野市は清流があるので各地で蛍が見られますが、石見川のような山奥に行く必要がなく、実は河内長野駅から徒歩圏内の石川でも見られます。
石川の川沿いにある天野酒さんでは、5年ぶりに蛍の宴2022を開催することになりました。というわけで初日に申し込み、さっそく昨夜行ってきました。
酒蔵通りにある天野酒さん。昨年は蛍の見学だけができましたが、今年はそれだけでなく、食事ができる宴として実施されます。このスタイルは、実に5年ぶりに行われるとのこと。
この蛍の宴は、6月5日まで1週間、毎日行われています。
会場の様子です。川べりにロングカウンター、そしてその後ろにテーブルが設置されています。
席順は申し込み順に決められているようです。私は募集開始の情報をあらかじめキャッチしていたので、募集開始と同時に速攻で申し込みました。おかげさまでいちばん前のカウンター席を確保できていました。
席に座ると目の前に石川が流れています。河内長野の町中に流れていますが、ほんとうにきれいな水ですね。
また富田林市より北側でみられるような広々とした川幅の流れではなく、川幅の狭い流れが見られるのも河内長野市ならでは。
席には、すでに喜一さんの弁当が用意されていました。喜一さんは言わずもがな、河内長野駅のすぐ近くにある日本料理の名店です。
6月に入るということで、水無月弁当という名前になっていました。
さっそく蓋を取ってみると、こんなお料理。炊き合わせに酢の物、焼き魚、鰻巻きなどの初夏らしいさわやかな風味の料理の数々。上部真ん中の和え物のような料理は、なんとアボガドとバナナでした。
こちらはご飯ものとタタキ。手前の巻寿司には、海苔の代わりに鰹節、中には山芋が巻きこんでありました。こういった料理ひとつをとっても、さすがの喜一さん。見事な出来栄えですね。
さて、日本酒をはじめとするドリンクやデザート、追加の料理は、敷地内に販売コーナーがあります。ちなみに宴席の予約には、喜一さんのお弁当と共に500円以内のワンドリンクが1杯がセットでついています。
こちらがドリンクのメニューです。蔵だし生原酒は、お土産用に1本500mlを1100円で販売していました。
お弁当に加えてもう少し食べたいと思うときには、追加の料理を頼むこともできます。
こちらは喜一さんのコーナーです。先ほどのドリンクコーナーで清算の後、ここでアユの塩焼きとてんぷらをオーダーできます。
こちらが炭火でじっくり焼きあがったアユです。
喜一さんの天ぷらの盛り合わせです。バルサミコ酢をかけて食べたらおいしいですよとアドバイスがありました。
それからこのような日本酒が進みそうな肴。右にあるのはピリ辛こんにゃく煮です。
そのうえ、白い蔵人という名前のスイーツまでありました。これでは「花より団子」ではなく「蛍よりスイーツ」になってしまいますね。
ということで、暗くなるまでの時間、美味しいお酒と料理をじっくりと味わいました。
宴が開始してからすぐ、天野酒さんの西條陽三社長からご挨拶と注意点のおはなしがありました。今回は5年ぶりの開催ということもあり、意気込みを熱く語っておられました。また、この日を迎える前に、毎晩蛍の出現時間などをチェックされていたそうです。
社長によれば、5年前まで例年、このような蛍の宴が行われていましたが、大阪に大きな台風が来たとき、土手ごと蛍が流されてしまったそうです。
蛍が復活するのは1・2年では厳しく、ようやくという矢先にコロナ禍でまたもや中断。こうして今年復活しました。こちらに草が生い茂っていますが、まさしくこの草むらの陰に蛍が住んでいます。
こうして美しい蛍が観賞できる影には、近所の人の保全活動で蛍が見られる環境が保たれているとのことです。
さて暗くなってきました。食事も落ち着いたところで、照明が落とされました。蛍は明かりに敏感で、トイレの明かりにも反応して動きが弱くなるのだとか。
「蛍が出て来ましたよ」と社長の声。見ると確かに光が石川の上を舞っています。
次々と現れる蛍。昨年もそう思いましたが、実際に肉眼で見ると、とてもとても幻想的です。
これが南海・近鉄のターミナル駅から徒歩圏内で見られるというのは、本当に不思議なことです。
次々と現れましたね。静止画だけではつまらないので、雰囲気だけでもと少しだけ動画にしてみました。
本当は肉眼で見るともっともっと幻想的で美しいですが、雰囲気はお伝えできましたでしょうか?
天野酒さんから画像をお借りしました。このような蛍の乱舞も見られます。
このように蛍が上がってくることもあるようです。昨晩の宴の最中は人が多くて賑やかだから、さすがにそれはなかったですけどね。
20時を過ぎると、一般の方にもこの場が開放されます。すぐ近くで缶ビールを開ける「プシュッ」と音がしたかとおもうと、ビール片手のお父さんと蛍を眺めるお子さんの姿が。
こちらも20時以降に蛍を鑑賞に来た人たちのようです。
こうして幻想的な蛍を愛でながら、旨い酒と旨い肴を味わう至福のひとときが終わりました。
これは、河内長野でのまさしく初夏の風物詩。この蛍の宴は6月5日まで実施されます。今のところ、平日はまだ余裕があるそうです。土日については非常に混雑していますが、若干名なら可能とのこと。興味のある方はお急ぎください。
天野酒蛍の宴2022(外部リンク)
日程:6月5日 日曜日まで毎日開催
時間:18:30~21:30(20:00から無料開放)
料金:5500円 喜一の懐石弁当とワンドリンク付き