【京都市上京区】「うわっ冷やこい」北野の天神さんで七夕足つけ神事始まる 大福梅の天日干しや萬燈会も
連日の猛暑日が続いていますね。京都市内では2023年8月5日も「熱中症警戒アラート」が出されて照り付ける日差しに火傷しそうなほどでした。そんな中、北野天満宮ではひんやり冷たい七夕神事が行われました。多くの親子連れなどが清らかな御手洗川に素足をつけ、五色のろうそくに火をつけ、邪気祓いの願いを込めて奉納し、しばしの涼を満喫していました。
北野天満宮では、古くから七夕神事を「御手洗祭」と称して重要な神事としてきました。菅原道真公の詠まれた詩に「ひこ星の行(ゆき)あひをまつかささぎの渡せる橋をわれにかさなむ」とあるように、北野天満宮の七夕神事は古くから伝わる重要な神事なのだそうです。
また、平安時代より旧暦の七夕の時期に境内の清水によって身心を祓いと浄め、厄除けのご利益を授かる「北野御手水神事(きたのおちょうずしんじ)」も行われてきました。近年、境内の御手洗川が整備され「足つけ燈明神事」が行われるようになりました。水に浮かべると文字が浮き出る水占みくじもあります。
この日、本殿前には、正月の祝い膳で、無病息災・身体健康を祈って、お節料理やお雑煮を食すときに欠かせないとされる縁起物、大福茶(煎茶に昆布や梅を入れた縁起物)用の梅、3 万個が土用干し(天日干し)されていました。境内に植えられた梅の実をこの時期に収穫し、塩漬けしています。その梅をカラカラになるまで干しあげる夏の恒例行事です。12月13日の事始めより授与されます。
期間内は、燈明神事として境内の夜間ライトアップ、御北野萬燈会が開催される他、2023年8月11日(金)~8月13日(日)までは、国宝御本殿石の間通り抜け神事なども行われます。
また、宝物殿では、宝物殿北野祭特別公開ー書道の神様の秘宝ーとして、7月7日(金)〜9月10日(日)まで、七夕にちなみ御手洗祭の道具のほか、「書道の神様」である天神様の秘宝を一挙公開しています。あわせて「北野天神縁起絵巻(平成記録本)」と髭切(鬼切丸)を始めとする北野刀剣約二十振も見ることができます。
ほんとに暑い中なので、みなさん、熱中症対策は怠りなくご来場ください!
北野天満宮(外部リンク)京都市上京区馬喰町 TEL:075-461-0005