ルールを守らない子の5つの特徴【現役教師が解説!】
休み時間の図書室でのことです。「本は2冊までしか借りられません」というルールがあるのに、Rくんは5冊も抱えて借りようとしていました。「どうしても全部読みたいんだ!」という声に、私は少し立ち止まりました。ルールは大切ですが、本を読みたい気持ちも素直でいいなと思ったのです。
ルールを守らない子どもたち。叱ってばかりでは何も変わりません。なぜルールを守れないのか、その子の気持ちに寄り添いながら、私の経験を解説します。
ルールを守らない子の5つの特徴
1. 気持ちが先走ってしまう
やりたい気持ちが強すぎて、ルールのことを忘れてしまうんです。「廊下は走らない」を忘れて駆け出すKくん。「鉄棒の順番待ってたから、早く行きたくて…」。その一生懸命な様子に、どう声をかけるか悩みます。
2. なぜ守るのか分かっていない
ルールの意味や大切さが、まだピンときていないことが多いんです。「給食当番の前に手を洗う」ことを毎回忘れるMさん。でも、お友だちが食中毒で休んだ時、初めてその大切さに気づいたようでした。
3. 自分なりの理由がある
守れない裏には、その子の切実な事情があったりします。宿題を忘れがちなTくん。家で妹の面倒を見ていて、勉強の時間が取れないことが分かりました。
4. 周りの反応を試している
ルールを破ることで、大人や友だちの反応を確かめているんです。「椅子は四本足を床につけて」と言われるたびに、もっと大きく揺らすYさん。実は、先生との関係づくりを求めているのかもしれません。
5. その場の空気に流される
友だちがルールを破っていると、つられてしまうことがあります。お喋り禁止の給食時間。「でも、みんなも話してるもん」というHさん。一人だけ静かにするのが難しいんですね。
まとめ
ルールを守れない子どもたち。でも、叱ってばかりでは何も変わりません。むしろ、その行動の裏にある気持ちに目を向けることが大切だと、私は日々感じています。
たとえば、図書室のRくん。結局その日は2冊だけ借りることにしました。でも「明日また来ていいよ」と伝えると、とても嬉しそうな顔をしてくれたんです。
時には、クラスのみんなで「このルールは本当に必要?」って考え直すことも大切です。子どもたちと一緒にルールの意味を考えると、自然と守れるようになっていくんです。
私も教師として悩むことがあります。でも、ルールを守れない行動の裏には、必ずその子なりの理由があるはず。まずはその気持ちに寄り添って、一緒に考えていきたいと思っています。
ちょこっとアドバイス
ルールを守れないときは、まずその子の話をじっくり聞いてみましょう。「どうして?」って優しく尋ねるだけで、子どもは心を開いてくれることが多いんです。叱るときは、行動を叱り、その子自身は否定しないことが大切です。「〇〇くんは悪い子ね」ではなく、「その行動は危ないから心配なんだよ」という伝え方をしましょう。ルールを守れたときは、具体的に褒めてあげると効果的です。「今日は上手に順番守れたね」「友だちのことも考えられたね」など。小さな成功体験が自信につながります。
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