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4回KOで防衛に成功したWBAスーパーミドル級王者

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(C)Esther Lin/SHOWTIME

 WBAスーパーミドル級レギュラー王者、デビッド・モレル・ジュニア(24)が、カルビン・ヘンダーソンを4ラウンド2分35秒でKOして3度目の防衛に成功した。これで、モレルの戦績は7戦全勝6KO。

 キューバから亡命し、ミネソタ州ミネアポリスの住民となったモレルは、新たなホームタウンで隣人たちに勝利を届けることが出来た。初回から、非常にアグレッシブにヘンダーソンに向かっていった。

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 3試合連続で同じアリーナで試合をし、全てKO勝ちを飾ったモレルは言った。

 「この試合を心待ちにしていた。会場に来て下さった皆さん、どうもありがとう。自分は幸せ者だよ。ミネソタ州のリングに上がる度に、幸福を感じている。当地は、俺のホームさ」

(C)Esther Lin/SHOWTIME
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 モレルはトレーナーであるロニー・シールズにも感謝の言葉を述べた。シールズは、1986年12月2日に浜田剛史の持つWBCジュニアウエルター級タイトルに挑んだ経験がある。

 「彼はいい仕事をしてくれた。ゲームプランを作り、集中させてもらえた。彼がいなければ、俺は困ったよ」

 また、モレルはデビッド・ベナビデス、ケイラブ・プラント、アンソニー・ディレルの名を挙げ168パウンドのトップ選手との対戦を希望した。

 「いつでもやってやるぜ!」

(C)Hosanna Rull/iRull Fotos
(C)Hosanna Rull/iRull Fotos

 15勝(11KO)2敗1分けとなったヘンダーソンは、レフェリーが自身をTKO負けとしたことについて、「俺はハートのある選手。我が陣営は、モレルが出てくることを理解していた。彼のパンチが何も成しえないことを示したかったんだが…レフェリーがストップを宣言した時も、戦いの最中だった。でも、彼はレフェリーとしての仕事をしたんだな」と話した。

 勢いのある24歳のキューバ人サウスポーに、より大きなステージは用意されるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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