【神戸市】音楽の魅力がだだ漏れの二日間。B面の神戸・新開地音楽祭で出会ったもう一つのアート。
2024年5月11.12日と開催された新開地音楽祭。
初日の11日、メインステージがある湊川公園へ。
到着は13時前でしたが、抜けるような青空の下、すでにステージは大盛り上がりでした。
ステージ正面の芝生にはテーブルとイスが並べられていて、皆さん思い思いに音楽を楽しんでいらっしゃるご様子。手拍子をしたり、カラダでリズムを取ったり。
ミニテントもいくつも張られて、この自由な感じも新開地音楽祭の魅力なのかもしれませんね!
◆もう一つのアートとの出会い
食べ物の他にもいろいろなブースが出ていました。音楽祭というアートイベントにちなんでか、アーティスト作品の販売が目立ちます。
そんな中、心惹かれる出会いがありました!
なんと、こちらは切絵のオードリー・ヘップバーン!
シンプルな構図の中に、彼女の魅力がギュッと凝縮された素敵な作品です。
「オードリー・ヘップバーンは女性のお客さんに人気があるんだよ。」
そう教えて下さったのはこれらの作品を制作販売されているのは、切絵作家のタカハシ ケンゴ氏。
彼女の聡明さに多くの女性が惹かれ共感しているのでは、との弁です。
タカハシケンゴ氏は今回の新開地音楽祭には初出展。
仏像が好きなことから始まった切り絵は、東京国立博物館の運慶展、フランス・パリや台湾のアートイベントにも出店され、今や国内外で高い評価を受けていらっしゃいます。
有名ミュージシャンをモデルとした切り絵もたくさん並んでいます。
今にも音楽が聞こえて来そうなリアリティに目が釘付けになります。
こちらはアメリカ合衆国のジャス・サックス奏者ポール・デスモント。
横には彼の説明や音楽が聴ける案内も置かれていています。
ギターの神様と呼ばれているエリック・プラクトン
どのように作品を制作されるのか聞いてみたところ、道具を見せて下さいました。カッタ一ひとつでこんなにも表情豊かな作品が出来上がるなんて、驚きです!
タカハシケンゴ氏の真骨頂である、アーティストや海外の方から高い人気の仏像画。フランスのジャパンエキスポパリでは「SO COOL!」と何度も称賛があったとか。
確かに仏像に縁が深い日本人でも、この愛染明王の迫力に圧倒されてしまいます。
ニャンコもタカハシケンゴ氏の手にかかると、かっこいい切絵に!
ちなみにこちらは江戸時代後期に活躍した浮世絵師・歌川国芳の猫がモデルとなっているとのことです。
かわいいニャンコの缶バッジは400円。
人気のため、すでに品切れのコもいました。
歴史上の有名人も勢ぞろい。
タカハシケンゴ氏にどんな基準でモデルを選んでいらっしゃるのか聞いてみました。
そのお答えは…
一瞬でとらえられた目の表情、ここにたまらなく惹かれるのだと。
音楽もアートも一瞬で五感に語り掛ける唯一無二な存在です。
私にとって思いがけず素敵なアートと出会えた新開地音楽祭、参加された皆さんもそれぞれ何かしら「新しい自分発見」があったのではないでしょうか。
そして今から次回を楽しみにされている方も、きっと多くいらっしゃるはず! と確信している次第です。
■タカハシケンゴ氏インスタグラム
ワークショップなども開催されています。
ご興味のある方はお問い合わせください。