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【富田林市】韓国の街角にある、おしゃれごはん屋さんそのまま!新開店の米584さんは富田林西口駅すぐ

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

最近、ドラマやKPOPが女性たちに大人気。鶴橋のコリアンタウンや難波の韓国系のお店は、大いににぎわっています。

ここまで書くと富田林とは無関係のことを書いているように思うかもしれません。しかし富田林にも今年の5月22日、富田林西口駅から歩いて1分以内のところに、韓国の今を伝えるようなおしゃれなお店「米584」さんが誕生しました。

富田林西口駅です。今乗った電車がちょうど踏切を過ぎたところですが、この踏切を越えてまっすぐ行った交差点を、信号を渡らずに右に曲がると、すぐそこに米584さんがあります。

交差点から右を見ると、すぐにお店があります。見た目だけだと、事務所や物販のお店のように見えますが、

米584さんの看板に、キンパ(韓国式海苔巻き)とおにぎらずのお店と書かれています。さあ、店内に入ってみましょう。

中はこうなっています。冷蔵ショーケースの中のキンパとおにぎらずは、テイクアウトとイートインの両方が可能とのこと。

キンパが並んでいますが、この日は訪問した14時の時点で、すでに結構売れてしまっていたようです。お話を伺ったオーナーのみなみさんによれば、開店して1か月半で、ジワリと存在感が知られて浸透しつつあるそうです。

こちらがメニューです。店内のイートインでは、その場で握ってくれるおにぎりも提供しています。

画像提供 米584さん
画像提供 米584さん

画像をみなみさんからお借りしました。こちらがキンパで、人気なのは焼肉とチャンジャ、それからノーマルなのだそうです。

また子ども連れに人気なのは、チーズとソーセージというわけで、世代の好みに合わせていろんなキンパが味わえるわけですね。

画像提供 米584さん
画像提供 米584さん

こちらがおにぎらずです。見た目からガッツリとかぶりつきたくなりますね。

キンパ、おにぎらず、おにぎりはわかるのですが、この中で「ふりふりチュモッパ」というメニューがとても気になりました。いったいこれは何でしょう?

調べてみると、チュモッパ(주먹밥)とはこぶしご飯を意味し、炊きあがったごはんをおにぎりのようにして食べる韓国料理のこと。1990年代以降から韓国に登場し始めた新しい料理で、現地でとても人気があるそうです。

米584さんはそのままで提供するのではなく、カップに食べ物を入れてそれを「フリフリ」して食べてもらおうというオリジナルメニューだったのです。

画像提供 米584さん
画像提供 米584さん

おにぎりではなくカップでフリフリしてから食べてもらおうという発想は、斬新でおしゃれだなと思いました。

店内のイートインスペースはカウンター7席です。

シンプルでかつガラス戸から外の景色も良く見えるので、フォトジェニックな写真が取れそうだなと思っていたのですが、みなみさんによれば、「もっと映える空間にしたい!」と考えているそうです。

カウンターには、韓国の袋麺が並べられています。これは、なんとイートインで食べられるようになっています。

日本でインスタント麺のイートインはあまりないかと思いますが、韓国ではこういうスタイルのお店も多く、海外の日本料理店でも日本のインスタント麺をメニューに出しているお店があったのも事実。

カウンターには有名な辛ラーメンもあったのですが、せっかくなので、オーナーのみなみさんのおすすめをお願いしました。すると上記のいかチャンポンという麺をお奨めしていただきました。

ということでオーダーしました。その場で鍋で調理してくださいます。みなみさんの話では、お酒の後の締めのような印象のものをということで考えたそうです。少し小腹がすいた時にも、いい感じですね。

みなみさんのほかにスタッフの方がもうひとり。この方はみなみさんのお友達です。

みなみさんもスタッフの方も河内長野市から通勤しているそうで、この物件にしたのはたまたま空いていたからだったそうです。

それに加えて駅前でもあり、学校や市役所が近く、また車の通りも多いから選んだそうで、確かに初めてこの店に行ったときに富田林西口駅からあまりにも近いのに驚いたものです。

あっという間に完成しました。小鍋の容器をはじめ、手前の金属の箸とスプーン、いずれも韓国そのものですね!

みなみさんによれば、高校の時代から韓国・ソウルに頻繁に旅していて、現地にたくさんお友達もいるそう。もう12年ほど通っているそうです。

みなみさんは、店を始めるまでは飲食店で働いていたそうですが、韓国の今風のカフェをつくりたいという思いが日増しに強まり、ついに5月にリアルに韓国の風を感じるお店をオープンしたのです。

もちろん、金属の箸が使いにくい方向けに割り箸もあります。またおしぼりも含めてセルフサービスです。

ということで、さっそくいかチャンポンをいただきました。みなみさんは「辛いですよ」と。確かに韓国らしい辛味がビシッときましたが、韓国料理はそうでなければということで、おいしくいただきました。

インスタントラーメンは、裏メニュー扱いで料金は明記しておらず、2023年6月末時点では350円で提供しています。ただし、昨今の原価高騰のこともあり、近いうちに価格を再検討する可能性もあるとのこと。

「はじめはおにぎり屋さんをしようと思っていた」と考えていたみなみさん。しかし、やはり自身の好きな韓国の風を感じるカフェにしようと変えたそうです。

本場韓国で参考にした店がないか伺ってみると、そう言う特定のお店は無いとのこと。

みなみさんは韓国に通って12年。その間、あちらこちらのお店で、数え切れないほどのキンパを食べて来たそうです。

12年間韓国のキンパを食べ続けてキンパを知り尽くし、そして店のオープン前に再度韓国で最終確認して作ったというキンパなのです。

あと、韓国料理といえばキムチを思い出しますが、米584さんにもキムチがトッピングできるメニューがあります。ただ現時点ではキムチを単品では販売していないそうです。

場所も便利なところにあることから、ジワリとその存在感が浸透しつつある米584さん。

あたかも人気が出ることが確約されているような気がして、「完売」の看板がもっと早い時間に出るほどの人気になりそうです。

ということで、テイクアウトしたメニューを家でいただくことにしました。

こちらは明太子スパムおにぎらず480円です。明太子とスパム、それからご飯との相性が見事に調和されていてあっという間に平らげました。ボリュームもたっぷりなので、女性ならこれでお腹いっぱいになるかも。

焼肉キンパとチャンジャキンパ(いずれも480円)です。キンパはいろんなところでいただきましたが、こちらのキンパは非常に味が濃く本格的な美味しさを感じました。

さすがに、12年間韓国に通って食べ歩いてから編み出した味は、一味違うと思いました。

こちらは、ふりふりチュモッパ(400円)です。初体験の味です。

振る前に上から眺めました。この容器はシェイクやスムージーに使う容器だと思いますが、ここに入っているご飯とおかずを、振って混ぜてからいただくというアイデアの面白さには脱帽です。

もちろん混ざったご飯の美味しさも、本場韓国を感じました。

ということで、米584さんを訪問しました。ちなみに584とは、富田林市の郵便番号からつけたそうです。

看板がほとんどなく、もしかしたら警戒している方もおられるのかもしれませんが、その中は韓国の風を強く感じるリトルソウル。味もおいしく、何時しか郵便番号584の範囲にとどまらず、南河内中の注目店になるような気がしました。

米584
住所:大阪府富田林市常磐町4-15
TEL:070-9141-0584
営業時間:9:00~17:00
定休日:日曜日
アクセス:近鉄富田林西口駅より徒歩30秒
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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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