携帯キャリア4社による「令和6年台風第10号による災害に伴う支援措置」が出揃う #専門家のまとめ
8月28日から30日にかけて鹿児島県や宮崎など九州南部に大きな被害をもたらした令和6年台風第10号。その災害にともない支援措置がドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの携帯キャリア4社から発表されたのでまとめました。
全社で“災害救助法適用地域”の顧客を対象に、料金支払い期限の延長をメインに様々な支援を行うとしています。
ココがポイント
▼ドコモは破損や紛失した付属品の無償提供、スマホの再購入の特別割引、故障修理代金の無料化や一部減額が特徴。
・ 令和6年台風第10号による災害に伴う支援措置(NTTドコモ)
▼auは避難で利用できなかった期間の月額基本料の減免、破損や紛失したレンタル機器の無償交換、一部手数料の減免が特徴。
・令和6年台風第10号による災害に伴う支援について(KDDI株式会社)
▼ソフトバンクは故障修理代金の無料化や一部減額、代替機の破損時の賠償金や延滞金の無償化、公的機関向けの端末貸出が特徴。
・令和6年台風第10号による災害に伴う支援について(ソフトバンク)
▼楽天モバイルはSIMカード再発行手数料の無料化、楽天モバイルショップでの身分証明書の提示が不要になる点が特徴。
・令和6年台風第10号による災害に伴う支援措置について(楽天モバイル)
エキスパートの補足・見解
4社すべてが発表した支援措置ですが、一番早かったのはドコモと楽天モバイル、次にau、最後がソフトバンクという流れでした。
そして支援内容を見ると、ドコモ、au、ソフトバンクの既存の大手キャリア3社が手厚い印象です。ドコモは通信品質の問題で最近評判を落としていましたが、やはりサポートは手厚く、「さすがドコモだ」と思う人も出てきそうです。
また、ドコモとソフトバンクの2社が代替機をレンタルしているユーザーに対して、賠償金や延滞金の無償化(ドコモは貸出料の無料化)を発表しているのも大きいと感じました。auがこの支援を行わないことがちょっと不思議です。
楽天モバイルは支援の発表は早かったものの、その内容の少なさが目につきました。このあたりは新興キャリアの弱さというところでしょうか。
今回の災害、どのような被害だったのかはこれから明らかになってくると思いますが、豪雨災害が増えているなか、もしものときの補償の手厚さもキャリアを選ぶ理由になってくるかもしれません。