台風15号 フィリピンへの影響は?
【台風15号・フィリピンへ】
12日、フィリピンの東で台風15号が発生しました。
今後は北西進し、フィリピン付近へ向かう予想です。去年台風で甚大な被害が起きたフィリピンへの影響はどうなのでしょうか。
【今回の台風は北部へ】
去年の台風30号はレイテ島・セブ島など多くの島が密集するフィリピン中部を通過しましたが、今回の台風15号は現時点ではフィリピン北部を通過する予想となっています。
【高潮が理解されなかった】
去年の台風30号は「暴風」と「高潮」が記録的でしたが、特に「高潮」の影響で被害が拡大しました。
当時、英語の「ストーム・サージ」を使って「高潮」への警戒を呼び掛けましたが、フィリピンでは8割以上の住民がこの言葉への理解が難しかったとのちに報道されました。日本語の「津浪」のほうが理解されていたようです。
今回の台風15号は海水温が高い時期に発生しています。夏から秋にかけては高海温による海面の膨張などの影響で、特に高潮に注意が必要な時期となります。少し離れた地域でも台風の勢力によっては高潮による浸水や冠水に注意が必要です。
フィリピンの東で発生する台風は、台風の北側に高気圧にあると北上出来ずに西寄りの進路を取りやすくなります。高海水温域の南海上を進み発達しながらフィリピン付近などへ向かう事が多くなります。
去年と同じ数の台風が発生するならば、まだ台風シーズンの折り返し地点なのかもしれません。