ソチ五輪・女子シングルフィギュアフリー、浅田真央の演技を世界とツイッターはどう讃えたのか?
ソチオリンピックの女子フィギュアシングル・フリー決勝。日本時間ではほぼ早朝という時間だったにもかかわらずに、実に多くの人が見ていたようです。私も朝まで見て、寝て起きてもまだあの浅田真央選手の鬼神のような演技をまた見て(動画-NHK全力応援!ソチオリンピック - <ダイジェスト>浅田真央6位:フィギュア女子シングルフリー)、あのフリースタイルの決勝というのはどういう舞台だったんだろうか?ということを考えています。
決勝の直後のツイッター(のトレンド)は、まさに浅田真央一色となっていました。
プロモーションで偶然入ってしまって空気が読めないような感じになっているPS4を除外すると、トレンドに入った言葉を並べるとそのまま文章になってしまいそうなトレンドワードのリストです。私だけの経験ですが、こんなトレンドの状態を見たことがありません。こんなのもう一度見れるかどうかもわかりませんね。それぐらいのすごいことになっていました。
そして、ツイッターというものがあるおかげで、私たちは即座にフィギュアスケートの有名選手、実際にオリンピックのリンクに立ったことがある選手たちの声を知ることができます。ホント、なんてすばらしい時代なんでしょう。
長野オリンピック女子シングル銀メダリストのミシェル・クワン。
「泣いてしまう、生涯忘れることはないだろう」というほぼ最上級の言葉です。
そして、プルシェンコ様からも、、、
また、アメリカではNBCでこれも元フィギュアスケート選手のジョニー・ウィアーと長野オリンピック女子シングル金メダリストのタラ・リピンスキーによる解説が行われており、それを翻訳してツイートしてくれたみなさんもいました。このジョニーとタラ(通称ジョニタラ)の解説。現場で見たり、元選手でないとわからないような細かい解説をしてくれるので、さすがフィギュア大国アメリカらしいすばらしい解説だそうです。
なんとも簡潔で明瞭な解説です。この言葉を踏まえて、さきほどのジャッジ表を見ると、さらに納得できるものがあります。そして、このジョニタラも浅田真央を大絶賛しています。
真央ファンとしては、どうしてもフリーでこれだけの演技ができるのであれば、先日のショートで大きなミスさえなければと思ってしまいます。しかし、現実としては、仮に浅田真央選手がショートプログラムでシーズンベストと同等の点数を出したとしても、その点数が3位でした。フリーだけの点数でも、やはり3位です。それだけ、今回のソチの女子フィギュアはハイレベルの戦いだったのです。
それは、ソチオリンピックのオフィシャルサイトの女子フィギュアフリーのページでで掲載されているジャッジ表を見ると、さらにはっきりとわかります。フィギュアのジャッジの世界はこれだけ明解に点数化されているにて、またそれをちゃんと伝えてくれるオリンピックオフィシャルサイトの出来栄えもすばらしいものがあります。審査基準にマッチし、さらに攻めたプログラムをやりきったソトニコワこそが金メダリストなのです。
ただ、オリンピックに出るというのは、勝つだけがオリンピックということではやっぱりないんだなあということを強く思わされたのも、この女子フィギュアという舞台でした。勝てばいい、記憶に残ればいいということではなくて、出場している人たちの見ている人たちの未来をつくる舞台がオリンピックなんだなということを、女子フィギュア・フリーの最高の演技の数々を見て考えていました。
そう考えると、今回8位となった鈴木明子選手がインタビューで答えた「遅咲きでもがんばれるというところが、少しでも未来のスケーターたちや他の方に伝わって、何歳からでもやろうと思ったときにできるという気持ちが伝わればいいなと思います。」と言葉が見ているものの胸を打ちますし、その彼女のツイッターで日本選手たちのやりきった笑顔が、これもツイッターで投稿されたことに感謝するのです。
そして、ここまでこの記事を書いていたところで、さらにうれしいニュースが入りました。女子フィギュアのエキシビションの推薦枠に浅田真央選手が選ばれたそうです。オリンピックのエキシビションの枠って、普通は上位5人+開催国選手で埋まることが多いので、やっぱりみんなあの演技が心に響いたんですね。最高!