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HSPが「寝すぎる」理由とは!?快眠の秘訣についても解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

HSP気質はHighly Sensitive Personと言われ、繊細で敏感、共感性豊かな人々のことを指します。

そんな気質を持つゆえに周りの意思に振り回されてしまい、周りが最優先、自分軸を持てずに悩んでいる方が多くいるように感じます。

さて、本日のテーマはHSPさんの「寝過ぎ」の悩みがテーマです。

日常的にさまざまなストレスや刺激を受けて過ごしているHSPさんは疲労が溜まりがちです。

人よりもたくさん休息を取ることで心身のバランスを取ろうとしています。

「たくさん寝ても疲れが取れない」「寝たのに寝足りない」と感じたら、HSPの気質が関係している可能性もあります。

この記事では、HSPさんの睡眠についての説明や、ぐっすり眠れる快眠方法などを紹介していきます。睡眠にお悩みの方はぜひご覧ください。

HSPさんと睡眠の関わり

HSPさんは人より繊細で疲れやすい気質を持ち、常にストレスにさらされているので多くの休息や睡眠を必要とします。

HSPさんにロングスリーパーの人が多いという声はよく聞きますよね。

ただ、HSPさんの全員が長い睡眠を取るわけではありません。

HSPさんの睡眠について見ていきましょう。

睡眠過多なロングスリーパー

外からの刺激やストレスを受けやすいHSPさんは、疲れた脳を休ませるために自然とロングスリーパーになる人が多い印象にあります。

眠りが浅く中途覚醒が多い人も、睡眠の質をカバーするためにロングスリーパーになりやすいです。

感受性豊かなHSPさんは鮮やかな色彩の夢や、痛みや匂いのような五感を感じる鮮明な夢を見る人もいるようです。

睡眠時間がしっかり取れないと体調を崩してしまったり、感情が不安定になってしまうこともあります。

寝過ぎて不安になってしまう人もいらっしゃると思いますが、夜間の決まった時間にしっかり睡眠を取って疲れが取れているのであれば心配ありません。

「たくさん寝ること=怠けている」と気にしてしまうHSPさんもいますが、日頃の緊張やストレスを和らげるためにもしっかりと睡眠を取ってくださいね。

よく眠れないショートスリーパータイプ

人それぞれ住んでいる環境や特性が異なるので、HSPさんの全てがロングスリーパーだとは限りません。

中にはちょっとした光や物音に敏感になってしまいよく眠れない人や、寝付けてもすぐ起きてしまうHSPさんもいます。

日中に起きた出来事や考え事をして寝不足がちになることもあります。

ただ、HSPさんはしっかり睡眠を取らないと体調を崩してしまう人が多いので、自分なりのリラックス法や安眠グッズを取り入れるなど工夫して睡眠を積極的に取るようにしましょう。

ぐっすり眠れる快眠方法とは?

たっぷり睡眠を取ることは大事ですが、たくさん寝過ぎて頭がぼんやりしたり、身体が痛くなってしまうなど影響も出てきますよね。

自分の身体や心にとってちょうどいい睡眠時間を探してみることも大切です。

また、時間が取れないときでも短時間ですっきり出来る快眠の方法などを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

自分に合った寝具や安眠グッズを取り入れる

自分の頭に合った枕を使うことで睡眠の質がぐんとアップします。

さらに、体を締め付けないような自分の体型に合ったパジャマ、肌触りのいいシーツや布団を使用してみましょう。

HSPさんは音や光に敏感に反応するので、静かな環境を保つことが非常に大事です。

睡眠用の耳栓を使ったり、アイマスクをして僅かな音や光を遮断しましょう。

アロマキャンドルを使う

照明を落とした静かな空間で、ゆらゆら灯る心地よいキャンドルを見つめるだけで副交感神経が働いてリラックスできます。

特に暖色系のアロマキャンドルがオススメです。

香りはリラックスや安眠に良いとされているラベンダーやベルガモットの香りが良いでしょう。

ただ、香りの強いものはHSPさんにとって刺激の一つになってしまいますので、優しい香りや自然の香りなど、自分が癒されるものを選んでみてくださいね。

決まった時間に寝起きする

寝る時間と起きる時間を決めて、毎日一定に保つようにしましょう。

特に休みの前の日や休日には夜更かしをして時間がずれてしまうこともあると思いますが、出来るだけ休日も平日と同じ時間に寝起きすることが大切です。

ただ、「必ずこの時間に寝ないといけない」と思うとプレッシャーに感じてしまったり、うまく寝付けないと自分を責めてしまうことにもなり兼ねません。

その場合は、「大体この時間帯に布団に入ってスマホを見ないようにする」というように大体の時間帯を守るようにしましょう。

消化にいい食事で胃腸を休ませる

なるべく夕飯を早めに食べて、量も控えめにしましょう。

寝る前に少し空腹を感じるくらいがベスト。

たくさん食べると消化に時間がかかるため、胃腸を休めることができず、質の良い睡眠を取ることができません。

残業などでどうしても夜遅くなってしまった時は、うどんや雑炊、ゼリーなど胃腸に優しく消化しやすい食事を選んで簡単に食べましょう。

HSPさんは刺激に敏感なので、寝る前のアルコールやドリンク、カフェインなど刺激のあるものは極力避けた方が良いです。

胃に負担をかけないように気をつけて栄養のあるものを摂取してみてくださいね。

お風呂にゆっくり浸かりマッサージをする

良質な睡眠を取るためには、体を冷やさないようにすることが何より大切です。

就寝の2時間前に熱すぎないちょうど良い温度のお湯に、20〜30分ほど浸かってゆっくり体を温めましょう。

体の緊張がほぐれてぐっすり眠れるようになりますよ。

ほかにも、寝る前に軽いストレッチやマッサージすることもオススメです。

ストレッチやマッサージは体が温まる効果や、リラックス効果があるので自然な眠気に繋がりやすいです。

軽く体を伸ばしたり、頭皮を軽く指でマッサージして血行を促してみてください。

また、仰向けになってお腹に空気を溜め、口からゆっくり息を吐き出す呼吸法もリラックス効果がありますのでぜひ試してみてくださいね。

寝る前のスマホやテレビをやめる

寝る前にスマホの強い光を浴びてしまうと、睡眠ホルモンと呼ばれているメラトニンの分泌を抑制してしまいます。

また、SNSなどをつい見てしまうと思いますが、ネット上のネガティブな言葉やニュースなどが刺激となり知らないうちに心理的なストレスや緊張状態を覚え、自律神経や睡眠に大きな影響を及ぼします。

就寝の1〜2時間前にはスマホを出来る限り見ないようにして、リラックスして過ごしましょう。

同じようにテレビやパソコンなどの人工的な光を発するものも、早めにスイッチを切っておくことをオススメします。

それとは別にHSPさんは感受性が豊かなため、ドラマや映画などに強く感情移入してしまい、観終わった後はどっと疲れてしまう人が多いようです。

寝る前の映像鑑賞は避けた方が良いでしょう。

まとめ

HSPさんはもともと長い時間睡眠を取る方が多い傾向がありますが、より質の高い睡眠を取って、日常生活でのストレスを解消させることが大切です。

自分にぴったりな快眠方法を見つけて実践してみてくださいね。

また、寝すぎることは悪いことではなく、HSPさんにとって「必要なこと」なので自分を責めないようにしましょう。

長時間睡眠を取りすぎて生活に支障が出ている場合はなんらかの睡眠障害の可能性もありますので、専門家に相談することをおすすめします。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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