捨てるのは待って!段ボールの防災性能(断熱性)が意外とすごい!
こんにちは!段ボールアドバイザー兼Webライターの木矢部通です。
段ボールは通販などが当たり前になり、商品を取り出したあとは捨てるだけのゴミとなりがちです。
しかし、段ボールには驚くべき防災性能が秘められています。段ボールには、外気温の影響を受け辛い断熱性が備えられています。
今回は、その防災性能の一つである【断熱性】にスポットライトを当てます。
段ボールを捨てる前に、その驚きの性能を知ってみませんか?
◆この記事でわかること
段ボールの断熱性とそのメカニズム
断熱性とは
そもそも断熱性とは、外気の影響を受けなくする性能のことを意味します。例を挙げると断熱性能が高い家だと、冬場で外が寒くても家の中を外気の影響を受けず、暖かい状態を保てることを指します。
また、断熱性能が高いと温める際には暖まりやすいし、一度暖まるとその気温を保つ性能も兼ね揃えています。それだけ、断熱性が大切なことがわかりますよね。
段ボールの断熱性を検証してみた
それでは、段ボールの断熱性を検証するために、実験を行ってみました。用意した物は以下になります。
- 気温湿度計
- 段ボール箱(B段:3mm厚の段ボール)
- カイロ(最高温度68度、平均温度52度)
計測日が2月ということもあり、気温11度、湿度52パーセントの環境でした。
その気温湿度計の前にカイロを置きました。
そして、段ボールを被せて、1時間放置します。
その結果、以下のような結果がでました。
温度:11度 ⇒ 16度 (+5度)
湿度:52パーセント ⇒ 40パーセント (-12パーセント)
結果は驚くべきもので、段ボールは熱を非常によく保持することが確認されました。これは、段ボールが断熱材として優れた性能を持っていることを示しています。
段ボールの断熱性が高い理由
断熱性の高い窓にはガラスとガラスの間に空気の層が設けられています。空気は熱を伝えるのを遅らせる効果が期待できるため、断熱性能の一つのポイントとして空気が挙げられます。
何を隠そう、段ボールには空気を多く含む構造になっています。段ボールを横から見てもらえればわかるように段があります。
その段には空気を多く含むため、熱の伝わりを遅らせる効果があるわけです。
【防災時活用方法】段ボールの再利用
段ボールには高い断熱性能があることがわかりました。具体的な活用方法としては、布団の下に敷くだけで地面の熱を遮ってくれる効果が期待できます。
また、体を囲い込むぐらい大きな段ボールが用意できれば、外気を遮って温度を保つ効果も期待できるでしょう。しかし、実際にそんな大きな段ボールは用意できないので、例えば足だけでも入れられる段ボール箱を用意できれば冬場の被災に役立ちそうですね。
家族分の段ボールを保管するメリット
上記で解説したように布団の下に敷くようの段ボール、足を囲うようの段ボールは畳んでおけばスペースは多くとらないと考えられます。
家族分の段ボールを玄関や収納などに保管しておくのも良いかもしれません。
まとめ
この記事作成を通じて、段ボールの防災性能と断熱性について私自身も深く理解できました。段ボールはただの包装材料以上の価値があり、適切に再利用することで、その価値を最大限に引き出せます。
必要なくなった段ボールを処分することも大切ですが、段ボールを捨てる前に防災道具として検討するのも良いかもしれませんね。