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片づけのプロがあきらめたこと、4人の子の母のリアルな片づけ

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は片づけを始めて約18年、仕事にして10年目です。これまでお客様宅の片づけを手伝ったり、番組や講座で片づけのやり方について伝えてきました。

この18年で4人の子どもは成長し、私の考え方も大きく変わりました。特に変わったのは、部屋が散らかってもそれだけでイライラしなくなったことです。

「片づけなくちゃ!」ではなく、むしろ「そうだよね、散らかるよね」と思えるようになったのです。

いつも片づいていないと信用を無くしてしまう?

以前私は片づけを仕事にしている身として、家はいつも片づいていないといけないと強く思っていました。

美容を仕事にしている人が肌がボロボロだったら「この人大丈夫かな?」と思うように、片づけが仕事なのだから、自分の家はいつもキレイじゃないと信用を無くすと思っていたのです。

しかし、小さな子どもがいるとすべてが自分の思い通りに進みません。

片づけを始めた頃は、これまで片づけができなかった自分が部屋をキレイにできるようになったことがとにかくうれしくて、子どものおもちゃを飾るように収納したり、自分が満足するような工夫をたくさんしていたのですが、あっという間に子どもにぐちゃぐちゃにされてしまいました。

キッチンに種類ごとに分け、わかりやすく収納し保管している食品や調理道具もいつの間にか子どもが勝手に持ち出して遊び道具にしてしまいます。

子どもは本当に散らかす天才で、「片づけなさい」といってもムダだし、「捨てるよ」と言っても、一時的な脅しにしかならないのです。

片づけバトルで気づいた、大切なモノを大切にする幸せ

私は4人の子どもが小さい頃、片づけバトルを繰り返しました。そのバトルの中で「片づけなさい!」より「好きなモノを教えて」と声をかけ、子どもの好きなモノから片づけを始めると大きな効果があることに気づきました。

「片づけなさい」から始めない子どもの片づけ方はこちらの記事をご覧ください。※関連記事 Yahoo!クリエイターズ記事より
〇〇選抜総選挙で子どもの「片づけ力」を育もう

よく考えたらその考えは、子どもだけではなく大人にも通じるものでした。

大人だって家族に「片づけてよ」と言われたり、勝手にモノを捨てられるのはイヤです。またどんなにモノが多く雑然としている家に住んでいる人でも、好きなモノや大切にしたいモノ、大切にしたい時間がありました。

そして、だれもが自分の好きなモノは自分で選びたいし、大切にしたいという思いを持っていました。

私は片づけという仕事を通し、その人の好きなモノを使いやすく収納したり、好きな時間を過ごせるようモノの収納や配置を考えるお手伝いを続けていくうちに、

私自身も、部屋が散らかっているという見た目ではなく、自分の好きなモノやコトを大切にできているだろうかと思うようになったのです。

散らかっているからって「片づけ」をあきらめたわけじゃない

片づけブームとSNSの影響で、今まで知ることのなかった人の暮らしがよく見えるようになりました。子どもがいるのに、仕事をしているのにいつもキレイに、しかもおしゃれに暮らしている人を見るとつい自分と比べてしまい落ち込んでしまうことがあります。

しかし、私は散らかることは決して悪いことじゃないと思っています。いつも片づけのことばかり考えてイライラするよりも、家族との時間や、自分の好きなことをする時間など、もっと大切なことがあるのではないかと思うのです。

家族や自分の行動の結果散らかることはあります。小さい子どもがいたらなおさらです。

子育てと仕事で完全に余裕がなくなったときの我が家
子育てと仕事で完全に余裕がなくなったときの我が家

その代わり無理をして「いつもキレイ」は最優先にする必要はありません。また、散らかってしまうことを責めること必要はありません。

散らかっても、それはただのの現実。必要な時に元に戻すことができればよくて、元に戻しやすくするためにどうすればいいかを考えていけばよいのです。

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★藤原友子★
小中高の4人の子育て&いつもキレイじゃないけど
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小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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