用途間違えれば効果激減!重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダからアルカリ電解水まで効果的な掃除での使い方
重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ・アルカリ電解水 掃除での使い分け
界面活性剤などが入った洗剤を使わないナチュラルクリーニングというワードが女性誌で頻繁に使われるようになって既に10年以上。しかし重曹やクエン酸を家事に使うというのは、昭和の時代からおこなわれていたことで、おばあちゃんの知恵袋的に知っている人は使っていたものになります。
令和の今は、重曹やクエン酸など100円ショップやドラッグストアで常に並んでいるほどに一般的な商品となりました。
しかし、なんとなく環境には悪くなさそうなものという認識はあっても、それぞれの性質を理解し使い分けをしないと、効果は激減してしまうものです。
今回は、重曹やクエン酸などの効果と使い分けを、覚えやすいようにポイントを絞ってご紹介します。
重曹の効果と掃除におすすめの場所
重曹(炭酸水素ナトリウム)はアルカリ性の性質を持つため、酸性の汚れを落とすのにおすすめです。またその細かい粒子の特性から研磨効果を利用した洗浄作用もあります。
重曹水ー水1リットルに対し大さじ3杯の重曹を溶かしたもの。
重曹水を布巾や雑巾に浸して絞ったもので、冷蔵庫や電子レンジの庫内、スイッチ周りの手垢汚れがついている場所の掃除におすすめです。
またコンロ周りの頑固な汚れには、キッチンペーパーに重曹水を浸し数分湿布をすることで汚れが落ちやすくなります。
重曹ペーストー大さじ3の重曹に対して水を小さじ1程度少しずつ加え、ペースト状になるまで捏ねたもの。
コンロや換気扇にこびり付いた油汚れや、鍋フライパンなどのコゲ落としにおすすめです。
重曹の発泡作用ーアルカリ性の重曹に酸性の酢をかけるとシュワシュワと発泡します。排水口周りに重曹をふりかけ、その上から酢をかけていき2~3分放置し、その後に使い古した歯ブラシで軽く擦ると汚れが落ちます。
クエン酸の効果とおすすめの掃除場所
酸性の性質をもつクエン酸はアルカリ性の汚れ落としに効果的に使うことができます。
クエン酸水ー水1リットルに対してクエン酸大さじ3程度を溶かしたもの。
アルカリ性の汚れは、シンクや水道周りに白くこびり付いた水道水のカルキ汚れなどがあります。クエン酸水をスプレーに入れて吹き付けスポンジで磨いたり、雑巾にクエン酸水を浸して掃除するのもおすすめです。
トイレの尿石や黄ばみもアルカリ性の汚れのため、クエン酸水をふきかけてブラシで擦ると効果的に汚れを落とすことができます。
クエン酸を使うときの注意。カビとり剤やキッチン漂白剤などの塩素系漂白剤とクエン酸を混ぜて使うと有毒なガスが発生するため、混ぜて使ってはいけません。
セスキ炭酸ソーダの効果とおすすめの掃除場所
セスキ炭酸ソーダは重曹と同じアルカリ性です。pH値は重曹より高いため重曹と比較するとアルカリ性が強くなります。そのためセスキ炭酸ソーダに向いている汚れは重曹と同じ酸性の汚れですが、より頑固な汚れにセスキ炭酸ソーダを使うと効果的に掃除できます。
また重曹よりもセスキ炭酸ソーダのほうが水に溶けやすいため、スプレーに入れて掃除に使いたい場合はセスキ炭酸ソーダが向いています。
重曹でもご紹介したコンロや換気扇、照明のスイッチの手垢汚れなどを落とすのにセスキ炭酸ソーダを使うことができます。
アルカリ電解水の効果とおすすめの掃除場所
水は電気分解することで酸性とアルカリ性に分かれ、その中のアルカリ性のものがアルカリ電解水になります。重曹やセスキ炭酸ソーダと同じアルカリ性になるので、酸性の汚れを落とすのに向いており、重曹よりもpH値でアルカリ性が強いためより頑固な酸性汚れに使うことができます。
アルカリ電解水という水なので、スプレータイプのものやアルカリ電解水を染み込ませたシートタイプで市販されているものが多く、使いやすいという特徴もあります。洗剤を使っていない水なので、2度拭きも不要、冷蔵庫や電子レンジの汚れ、リビング周りや、フローリングワイパーにセットできるサイズのものなどもありフローリングなど幅広く使うことができます。
今回ご紹介しましたように、重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ・アルカリ電解水などそれぞれの特性を理解すると、家中の汚れに使うことができます。是非お試しください。
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