「ことりどう」中原小の隣に90年 残り3日の営業に向け菓子も補充し、笑顔で幕引き 【川崎市中原区】
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武蔵小杉を中心に、川崎市内のトレンド&カルチャー情報をほぼ毎日更新しています、俳優のAshです。いつか酒場放浪記のプロデューサーに見つかって、琵琶を弾き歌いながら酒場をめぐる番組に出演するのが夢!(笑)
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90年の歴史を刻んだ「ことりどう」
さて、この9月でこのエリアから姿を消してしまう駄菓子店「ことりどう」。
中原小学校のお隣にある、昭和の香りの残る素敵なお店でした。 以前御殿町に住んでいる時に何度かおうかがいしたことはありましたが、引っ越してからはなかなかこられておらず…
閉まってしまうというニュースをきいて、この夏は何度もおうかがいしました。
閉店理由の書かれた張り紙
お店の外にはお店からの「ごあいさつ」が。
高齢を理由に引退されるということです。 寂しいですが、長年子どもたちにとって大切な場所であり続けてくれたことに、感謝です。
歴史を物語る店内
店内の壁には、お店の歴史を物語るさまざまなグッズがあります。
チーターこと水前寺清子さんもいらしていたんですね。
こちらは、なんと大江千里さん!
2004年ということで、ほぼ20年前。 お父さんもお母さんもお若いですね!
こちらは山田邦子さんですね。 95年の11月!
フロンターレグッズはもちろん、ジャイアンツグッズもかなりたくさんありました。
有名人だけではありません。
やはり、このお店のお客さんといえば、お隣中原小学校の子どもたち!
中原小学校といえば、明治34年に「神奈川県橘樹郡中原村立尋常中原小学校」として創立された歴史の長い学校。
ことりどうさんは、初期の頃は「小鳥堂文具店」として、小学生たちの学びを支えていたのだそうです。
駄菓子はいくつになっても楽しい
それにしても、お店に並ぶ駄菓子を見ていると、ついつい子どもの気持ちに戻ってしまいますね。
子どもの頃に好きだったお菓子を見つけると、その味が鮮明に蘇ります。
記憶って不思議ですねえ。
人気ランキング
店内に貼ってあった人気ランキングによると1位はヤングドーナツ、2位はふがし、3位はミルクせんべいなのだそう。
この日は300円を握り締めて駄菓子を選んだ空太郎。
ピタリ賞! だったはずなんですが、消費税のことを忘れていて、オーバーでした(笑)。
まあ、そこは大目に見て親が払いました。
空太郎チョイス
こちらが空太郎の300円チャレンジチョイス。 ふむふむ。
Ashチョイス
本当は梅ジャムせんべいを買おうと思っていたのですが、空太郎が買っているのが見えたので別のものを、と思って入れた梅こんぶも実はかぶっていました… 梅好き親子ww
感謝の言葉も
それからしばらくして、再訪した時にはお店の中にこの掲示が。
いよいよ終わってしまうのかなあと、なんとなく実感して寂しくもあり…
この日はいよいよお菓子もなくなっていて、あ、このまま終了してしまうのかな、と思っていましたが…
登おとうさんが「また明日問屋さんが来て補充してくれるからね」と笑顔で教えてくれました。よかった!!
「ほんとうはずっとやりたいけど、もう歳だからたいへんで。ありがとうね」とおとうさん。
いやいやこちらこそ!! 本当にありがとうございます!!
さまざまなメディアからも
以前に来た時にはなかった新聞の記事や、感謝の言葉も新たに貼られていました。
お菓子が補充されていました
そして、また次に行くと、ちゃんとお菓子が補充されていました。
うれしい!
この日は空太郎が来られなかったので、2人分お買い物させていただきました。
おかあさんはお菓子の価格を覚えているので、パッと暗算で会計してくれます。
この姿を動画で残してもいいですか、とお尋ねすると「いいですよ」といってくださったので、おかあさんが駄菓子を計算している姿を記録として残させていただきます。
素敵な笑顔の真澄おかあさん、ほんとうにありがとうございます。
駄菓子屋さんって、子どもたちにとって、ほんとうに必要な場所だったと思うのです。
近年、地域の駄菓子屋さんは減ってしまっていますが、きっとまたいつか、このことりどうでたくさんの思い出を積み重ねた誰かが、地域に同じような場所を作ってくれるといいなあ。
その時のためにも、ことりどうがある風景を、記録に残し、脳裏に焼き付けておきたいと思います。
おとうさん、おかあさん、本当に長いあいだありがとうございました。
残り3日の営業も、たくさんの子どもたちや、かつての子どもたちの笑顔であふれる、素敵な時間になりますように!
ことりどう
※2023年9月30日閉店
住所:川崎市中原区小杉御殿町1-993