なぜHSPが寝すぎるのか!?原因は完璧主義なゆえに…
こんにちは、精神科医しょうです。
他の人よりも繊細で刺激を受けやすいHSPさんは、ロングスリーパーの人が多いと言われています。
用事や仕事が終わって帰宅すると、疲れが一気にでて何もする気力が湧かず眠くなってしまうことはありませんか?
HSPさんの中には、寝過ぎてしまうことに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、HSPさんに寝すぎる人が多い理由や疲労を取るために効果的な快眠方法について紹介します。
HSPさんが寝すぎてしまう理由は?
職場の人間関係や仕事内容に疲れてしまう
HSPさんはとても繊細な気質を持っているため、人間関係が疲労の大きな原因となっている可能性があります。
特に、接する機会が多い職場の人間関係に疲れを感じていませんか?
周囲の人のことをよく見ているHSPさんは、空気を読んだり気を使うことに長けています。
職場では普通に接することができても、家に帰った途端にぐったりしてしまうこともあるのではないでしょうか。
また、自分の能力に合わないような仕事内容や目標を課せられているとプレッシャーを感じてしまい、疲労につながることもあるでしょう。
さまざまなことに敏感すぎて疲れてしまう
HSPさんは周囲の環境にとても敏感です。
ちょっとした騒音やテレビの音量、強い日差しやにおいなどに敏感なので、苦手に感じるものが同じ空間にあると不快感を感じる人もいます。
また、感情にも敏感なので、近くで悲しんでいる人がいると感情移入してしまい涙が出てしまうこともあるでしょう。
テレビのニュースやSNSなどの発信を見て、心を痛めることもあります。
このように、さまざまなことに敏感すぎると感情が大きく揺さぶられてしまうので、気疲れする原因になります。
真面目で完璧主義の性格ゆえに疲れやすい
HSPさんは、完璧主義の気質を持っている人が多いです。
そのため、「理想はこうあるべき」という気持ちが強く、自分に大きなハードルを課してしまいます。
その目標が達成できなかったときに、「こんなこともできない自分はダメな人間だ」と過小評価してしまいます。
また、真面目で責任感が強い性格でもあるので、仕事や家事においても常に100%の力を出そうとします。
精神的にも肉体的にも無理をする傾向があるので、他の人よりも疲れが溜まりがちです。
質の良い睡眠をとるためにオススメの方法
夕食は就寝の3時間前に済ませる
夕食の時間が就寝の時間に近すぎると、体温が下がりにくくなるので眠りが浅くなります。
また、食物を消化するには長い時間がかかるので寝る直前にご飯やお菓子を食べるのは控えた方がよいでしょう。
夜食を食べると眠っている間に消化器系が活発に働き続けるため、胃腸にも負担がかかり、良質な睡眠をとることができなくなります。
夕食はなるべく就寝の3時間前までに済ませておきましょう。
もし、残業や夜勤などで夕食の時間を確保することが難しい場合は、消化の良いものを食べるようにしてください。
カフェインは就寝の4時間前までに摂る
カフェインには興奮作用が含まれているので、就寝の前に摂取してしまうと眠りが浅くなってしまいます。
眠りが浅いと疲れが溜まっている感覚になり、だらだらと布団から出られず寝過ぎてしまう原因になります。
カフェインは若い人は1~2時間、高齢者は3~4時間以上体内に残ります。
夕食後についついお茶やコーヒーを飲む習慣のある人はなるべく控えるようにするか、ノンカフェインの飲料を飲むようにしましょう。
チョコレートや栄養ドリンクにも一部カフェインが含まれている場合があるので、注意してください。
寝具の見直しをする
HSPさんは、感覚が非常に敏感な人が多いです。
外部からの光や音、刺激に敏感なので、それらに該当する寝具を見直してみましょう。
HSPさんによっては、肌に触れる刺激や質感などが気になって眠れないという方もいますので、パジャマや枕、シーツ、布団、マットレスなど自分にとって心地よいものを使っているかどうか確認することが大切です。
枕の高さやマットレスの硬さなどもチェックしてみましょう。
肌の刺激を最小限にするために、肌触りの良い柔らかい素材のパジャマがオススメです。
また、窓からの光の漏れが気になる場合はカーテンを変えてみるのもよいでしょう。
寝具や部屋の環境を見直すことで、睡眠の質が大きく改善されるはずです。
お風呂に入って身体を温める
夜に40くらいのぬるめのお風呂に浸かって身体を温めるのも、睡眠の改善に効果的です。
人によっては熱いお風呂を好む人もいますが、交感神経が活発になって覚醒が優位になるので、睡眠の妨げになってしまう可能性が高いです。
ポイントは、ぬるめのお湯で身体の深部を温めること。
お風呂から出た後、徐々に体温が下がることで眠気を誘発することができます。
お風呂に入る時間は、就寝の1~2時間前が理想的とされています。
寝る前はスマートフォンやパソコンを見ない
スマートフォンやパソコンは画面からブルーライトが発せられているので、脳への刺激となり睡眠に影響を及ぼします。
また、HSPさんは感受性が強く繊細なので寝る前にSNSを見ることもオススメできません。
強い口調の書き込みやネガティブな発言などを目にすると、それがストレスとなって寝つきが悪くなる原因になります。
就寝する1時間前くらいにはスマートフォンを手の届かないところに置いて、リラックスできる音楽やアロマキャンドルなどでゆったり心を落ち着けましょう。
決まった時間に起床・就寝をする
睡眠時間が決まっておらずいつもバラバラで不規則だと、質の良い睡眠を取ることができません。
なるべく起床時間と就寝時間は一定に保つようにして、体内時計の生活リズムを整えておきましょう。
平日も休日もできるだけ同じように、決められた時間に起床・就寝するのが大切です。
しかし、残業が多くなかなか決まった時間に就寝できない人もいるでしょう。
その場合は、起床時間だけでもそろえることがオススメです。
快眠グッズを使用する
蓄積された疲れや一日中受け続けていた刺激によって、布団に入ってもなかなか寝付くことができないときもあるかもしれません。
そんなときは快眠グッズの使用がオススメです。
外部の光を遮断するアイマスクや柔らかい素材の抱き枕など、お気に入りのアイテムを探してみましょう。
抱き枕は心を落ち着かせてくれる効果があるので、安眠につながる可能性があります。
また、アロマの香りや安眠用のBGMなどもリラックス効果があるので色々試してみましょう。
HSPさんにとって「睡眠」は必要なこと
HSPさんにとって睡眠は、普段の日常生活から生じるストレスや刺激による疲れを回復させるためにとても必要なことです。
たくさん寝ることで疲れを回復させて、心身のバランスを保っているのです。
寝すぎているからといって、ダラダラしているわけでも怠けているわけでもありません。
睡眠を多くとることは悪いことではないと、心に留めておいてくださいね。
まとめ
寝すぎてしまうことに罪悪感を覚えたり、「今日も寝すぎて何もできなかった……」と自分を責めていませんか?
HSPさんは他の人よりも外的刺激を受けやすく、感受性が強いので、体や脳が疲れてしまうのは当たり前のことなのです。
まずは、これが自分の気質なんだと割り切って少しでも質の良い睡眠をとって心身をしっかり休ませることが重要です。
そして、寝すぎる体質とうまく付き合えるように生活を整えて、睡眠をコントロールしていきましょう。
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