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【明石市】気軽なのに奥深い!初心者も楽しめる「連句」イベントが林崎で開催

明石のゆっきー明石大好きライター|東京から移住(明石市)
皆さんは「連句」をご存知ですか?江戸時代の人々が楽しんだ日本の文芸の一つです。

こんにちは!2年半前に明石へ移住し、今も明石に魅了され続けているゆっきーです。

本日は6月9日(日)に林崎松江海岸近くで開催される「連句」を体験できるイベント、「連句海岸」をご紹介

「なんだか難しそう」「お堅そう」とそっとページを閉じようとした方、少しお待ちください

私も自分とは縁遠いイメージを持っていましたが、取材を通して「日本人として生まれたからにはやってみたい!」と強く感じるほど非常に奥が深くて面白い文芸なのです。

俳句でも短歌でも川柳でも無い「連句」。

その魅力をできる限り分かりやすくお届けしますのでぜひご覧ください!

このような方に特におすすめ!

・日本の文芸を気軽に楽しんでみたい

・誰かと話しながら、楽しい時間を過ごしたい

・最近自分とゆっくり向き合う時間が取れていない

林崎松江海岸から徒歩5分!特別な空間で日本の文芸に触れる

次回で3度目の開催となるイベント「連句海岸」。

6月9日(日)13:00〜16:30に、林崎松江海岸駅から徒歩5分に位置するCURRY HOUSE Babbulkund(バブルクンド)にてイベントがあります。

バブルクンドは以前記事(こちら)でもご紹介した土曜日お昼限定の本格スパイスカレー屋。

一級建築士が手掛けた南国感が漂う素敵な戸建て。度々メディアにも取り上げられています。

南国リゾート感が漂う2階建ての素敵な戸建て|1階がバブルクンド
南国リゾート感が漂う2階建ての素敵な戸建て|1階がバブルクンド

ゆったりと時が流れる非日常を味わえる空間で、江戸時代に人々が楽しんでいた文芸に触れるというなんとも贅沢で特別な時間が過ごせそうです。

旅に来たような感覚に浸れる落ち着く空間
旅に来たような感覚に浸れる落ち着く空間

「連句海岸」イベント概要

・日時:6月9日(日)13:00-16:30
・場所:〒673-0033 兵庫県明石市林崎町3-550-8
    CURRY HOUSE Babbulkund

    山陽電鉄 林崎松江海岸駅から徒歩5分
    専用駐車場なし。近隣のコインパーキングをご利用ください。

・参加費:500円+1ドリンクご注文
 (※当日カレーの提供はありません)

・参加申込・お問合せ:
主催者のInstagramへDM、もしくは以下の連句カレンダーよりご連絡ください。
→ 主催者のInstagramアカウント:こちら(外部リンクへ)
→ 連句カレンダー(6/9を選択→フォームへ):こちら(外部リンクへ)

※スペースの都合上、ご参加可能人数には限りがございます。
 記事掲載時は残枠がございますが、満席時は次回開催をお待ちいただきますようご理解をお願いいたします。

WORKSHOP/連句海岸 003 メインビジュアル
WORKSHOP/連句海岸 003 メインビジュアル

「連句」とは?独特のルールが面白い!

さて、肝心の「連句」についてどのような文芸なのかご紹介していきます。

大きな特徴は3つ。

【特徴1】長句(5・7・5)→短句(7・7)→長句(5・7・5)・・と句をつなげて1つの作品へ

前の句からインスピレーションを受け、次の句につなげることを繰り返して最終作品を作っていきます。

今回のイベントでは約20回前後句を連ねていくそうです。

みんなでトランプをするような感覚で楽しむことができ、古くからある文芸ですが敷居の高さを感じません。

紙と鉛筆だけでどこでも楽しめる気軽さも特徴です。

前の句からインスピレーションを受け、次の句につなげることを繰り返して最終作品へ
前の句からインスピレーションを受け、次の句につなげることを繰り返して最終作品へ

【特徴2】複数名で話し合いながら進める「肯定し合う共同制作」

みんなで1つの作品を作っていく連句においては、他の人のアイディアを否定しない肯定し合う気持ちが大切。

1人では考えつかなくても、みんなと話しながら気付けば句が作れるようになっているという不思議な魅力があるのが連句です。

誰かに何かを伝えることが苦手な方や、難しい言葉や表現が思いつかないという方でも安心。

過去イベントにおいても半数は初連句の方でしたが、全員が楽しい時間を過ごせました。

参加者の方はだいたい半数ほどが初連句の方。みんなで話しながら最終作品を作っていくので連句初心者でも安心です。
参加者の方はだいたい半数ほどが初連句の方。みんなで話しながら最終作品を作っていくので連句初心者でも安心です。

【特徴3】失敗しても全く問題なし!トライアンドエラーの文芸

連句は、前の句に対してみんなが次の句を考え、いずれか1案が採用され進んでいく場合が多いのですが、「選ばれなくて当たり前」「とにかくアイディアを出して、失敗しても全然OK」という点も特徴です。

式目(しきもく)というルールを参考にしながら、頭に浮かんだアイディアをどんどん出していきます。

日常生活では使っていない頭の隅々までフル稼働させることができそうです。

みんなでトライアンドエラーを繰り返しながら作っていくので、失敗を恐れず安心して感性を解き放ち考える尊い時間が過ごせます。
みんなでトライアンドエラーを繰り返しながら作っていくので、失敗を恐れず安心して感性を解き放ち考える尊い時間が過ごせます。

また、連句を行う際は「捌き (さばき) 」と呼ばれる連句に詳しい方が進行役として手解きしてくれます。

呼び名が「捌き」なので思わず身構えますが、一人ひとりの句に寄り添いながら優しく進行してくださるので心配は無用

例えば「575に上手くおさまらないんですけど、こういったことを表現したいんです」というような率直な相談もOK

みんなで助言し合いながら、良い作品へと作り上げていきます。

みんなと話しながら、気付けば素敵な句が出来上がっている!という連句ならではの不思議な魅力。
みんなと話しながら、気付けば素敵な句が出来上がっている!という連句ならではの不思議な魅力。

ルールや特徴をご紹介しましたが、主催者の方は認知度が低い連句をどのように知ったのでしょうか?

連句の魅力も含め、色々とお話をお伺いしました!

連句に出会ったのはなんと26歳!主催者の方をインタビュー

「連句海岸」のイベントを主催している門野(もんの)さんにお話をお伺いしました。

主催者:門野優(もんのゆう)。一色暁生建築設計事務所所属。空間づくりに携わるかたわら、「連句海岸」ほか様々なワークショップやイベントを企画・開催。26歳から連句の世界へのめり込む。(撮影:有附明子)
主催者:門野優(もんのゆう)。一色暁生建築設計事務所所属。空間づくりに携わるかたわら、「連句海岸」ほか様々なワークショップやイベントを企画・開催。26歳から連句の世界へのめり込む。(撮影:有附明子)

> 連句との出会いを教えてください

26歳の時、友人の結婚式で数年ぶりに再会した友人たちと近況報告をしあっていると「最近連句をやってるんだ」という子がいたんです。

その場のノリでみんなで連句をやってみたところ、ものすごく楽しくて

そこから興味を持ちました。

当時住んでいた大阪で連句のイベントを探しましたが、本当に情報が全くありませんでした。

俳句、短歌、川柳、その次に連句、というくらい知っている人が非常に少ない文芸なんです。

なんとか情報をかき集める中で「この方のイベントに行ってみたら?」と紹介されたのが、今回の「連句海岸」イベントでも捌き(進行役)を努めてくださる日本連句協会副会長の小池正博さんです。

当時小池さんが開催していた連句イベントに参加するようになってから更に魅力にハマっていきました。

小池さんが主催する連句イベントに参加する門野さん。たくさんアイディアを紙に書き出しながら、思考を研ぎ澄ましている様子です。
小池さんが主催する連句イベントに参加する門野さん。たくさんアイディアを紙に書き出しながら、思考を研ぎ澄ましている様子です。

> 門野さんが考える連句の魅力はなんですか?

連句を楽しんだ後は、ものすごく晴れやかな気持ちになるんです。

自分の句に対して、みんなが理解を深めようと質問をくれたり、一生懸命意図を汲み取ってくれようとする

それが本当に嬉しくて。

「ここで表現したいことってこのような捉え方であってますか?」など問いを投げかけてもらうことで、自分自身の心と向き合う時間にもなります。

作品ができるまでの2~3時間、人同士が理解し合い次の句につなげていく、それが繰り返されることの尊さを毎回ひしひしと感じています。

自分自身と対話しながら、人と人とが理解し合う、その連鎖により「連句」は成り立っています
自分自身と対話しながら、人と人とが理解し合う、その連鎖により「連句」は成り立っています

失敗しても全然大丈夫、という空気感も好きです。

ずっと脳内をフル回転させるので、心地良い疲労感や充実感もあります。

過去に2回「連句海岸」イベントをやっていますが、ほぼ初対面のメンバーのはずなのに、終わる頃には本当に皆さん仲良くなってるんです。

世代もばらばらの色んな方が同じ空間に集まり、連句を通して理解し合い心からつながる。

現代にこそ、そんな場は必要だと感じています。

年代や性別など関係なく、みんなが「連句」を通して認め合い、理解し合う。そんな人が交わるコミュニケーションの場が、今こそ必要とされているのかもしれません。
年代や性別など関係なく、みんなが「連句」を通して認め合い、理解し合う。そんな人が交わるコミュニケーションの場が、今こそ必要とされているのかもしれません。

> これからも連句に関する活動や発信を?

今後もイベントは定期的に開催し、「連句」の認知や魅力を広めていけたら嬉しいです。

そして過去の自分のように連句に興味を持った方がきちんと欲しい情報へアクセスできるよう、「連句新聞」という連句情報の発信や連句作品を掲載するサイトも作りました。

・連句新聞:こちら(外部サイトへ)

イベントに来てくださる方の中には、このサイトをご覧になって参加してくれた方もいました!

また過去イベントのレポートなどはnoteでも執筆しているので、ご興味ある方はぜひご覧いただけたら嬉しいです。

・第一回の連句海岸note:こちら(外部サイトへ)

過去イベント実施時の作品。情緒溢れる素敵な言葉が並んでいます。
過去イベント実施時の作品。情緒溢れる素敵な言葉が並んでいます。

若いうちからすっかり連句の魅力にハマった門野さん。

落ち着きのあるしっとりとした空気感をまとう彼女ですが、連句の魅力を語る時の様子からは心底魅了されていることが伝わってきました。

イベントにおいては、26歳から連句に触れている門野さんからも色々と教わってみてください!(撮影:Akio Isshiki)
イベントにおいては、26歳から連句に触れている門野さんからも色々と教わってみてください!(撮影:Akio Isshiki)

独特のルールからくる奥深さに思わず脱帽

さて、連句の魅力を教わりましたが、特徴的なルールについてもご紹介させてください。

1つ前の句を受けて次の句を作ることで、作品に「前進」や「変化」が生じることを大切にしている連句ですが、2つ前の句を意識してはならない、という「打越(うちこし)」と呼ばれる独特のルールがあります。

「常に前へ」進むために、1つ前の句からはインスピレーションを感じたり、意図を汲み取ってOKですが、それ以前の句は意識せず、どんどん違うアイディアの句を連ねていかなくてはなりません。

このルールを知った時、「前へ進むために、前の前のことは振り返らない」という深すぎる連句ルールを決めた古人の考えに脱帽しました。

独自の文化を生み出し嗜んできた、まさに日本人特有の文芸です。

連句に関する書物。歴史を感じます。
連句に関する書物。歴史を感じます。

「連句」がここまでマイナーな理由は?

連句は「集団文芸」として人々に親しまれ、江戸時代には全盛期を迎えていました。

しかし、明治時代以降には西洋の個人主義的な考え方が広まり、「個人文芸」である短歌や俳句が台頭

そんな時代の流れにより、集団文芸である連句はひっそりと影を潜めてしまったのです。

私自身、小学校で短歌や俳句を自分で考える授業はありましたが、みんなで話しあいながら句をつなげていく連句は教わりませんでした。

しかし、人同士が認め合いつながる体験や、否定されない心理的に安全な環境で失敗を恐れず自分のアイディアを出すことは、生きづらさもある現代だからこそ必要なことだと感じます。

今の時代だからこそ、みんなで連句を楽しむ意味があるのではないでしょうか。

最後に

いかがでしたでしょうか?

自分の心の声を言語化したり、自分軸で生きていくための「コーチング」が数年前から主流になりましたが、連句にはそのような要素も感じました

江戸時代に全盛期を迎えた「連句」という文芸に、現代の人々が必要性を感じている「コーチング」を重ね合わせるとは不思議な感覚です。

文芸とは縁遠い私も、連句のことを知るほどに興味が湧き上がりました。

多忙な日常では忘れがちな大切な感情を思い出せる、そんな期待すら抱きます。

最近ではオンライン会議ツールなどを用いて連句を楽しむ動きも広まってきているようです。

気になった方はぜひお気軽に6月9日(日)のイベントへ足を運んでみてはいかがでしょうか?

初めて連句にチャレンジする方にとっても、非日常な素敵な体験が味わえるはずです
初めて連句にチャレンジする方にとっても、非日常な素敵な体験が味わえるはずです

「連句海岸」イベントへの参加をご希望の方は、以下の概要欄に記載している門野さんのInstagramへのDM、もしくは連絡カレンダーの6/9【兵庫】フォームよりお問い合わせをお願いいたします。

「連句海岸」イベント概要

・日時:6月9日(日)13:00-16:30
・場所:〒673-0033 兵庫県明石市林崎町3-550-8
    CURRY HOUSE Babbulkund

    山陽電鉄 林崎松江海岸駅から徒歩5分
    専用駐車場なし。近隣のコインパーキングをご利用ください。

・参加費:500円+1ドリンクご注文
 (※当日カレーの提供はありません)

・参加申込・お問合せ:
主催者のInstagramへDM、もしくは以下の連句カレンダーよりご連絡ください。
→ 主催者のInstagramアカウント:こちら(外部リンクへ)
→ 連句カレンダー(6/9兵庫を選択→フォームへ):こちら(外部リンクへ)

※スペースの都合上、ご参加可能人数には限りがございます。
 記事掲載時は残枠がございますが、満席時は次回開催をお待ちいただきますようご理解をお願いいたします。

※記事内の掲載画像:門野さん提供

※出典・参考:連句の歴史 こちら(外部サイトへ)

明石大好きライター|東京から移住(明石市)

2022年9月に兵庫県明石市へ初めて降り立った日に心を奪われ、ご縁と勢いで東京から移住してきました。明石のグルメ・スポット・イベントなど、溢れる明石愛を記事の中で表現していきたいと思います。楽しくご覧いただけると嬉しいです!

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