3連休明けは台風26号に厳重警戒
3つの「強い熱帯低気圧」の行方
雲の様子をご覧下さい。熱帯地域には3つの強い熱帯低気圧があります。
一番左側にあるのがベンガル湾にあるサイクロンで、極めて強い勢力に発達しています。日本で言えば猛烈な台風に匹敵するレベルだと思われます。
このサイクロンは日本時間の12日(土)夜にもインド東海岸を直撃する見込みで、現地では大きな災害が懸念されている状況です。
一方、真ん中にあるのが台風25号。こちらはフィリピンを西寄りに通過中。今後は南シナ海を西寄りに進み、来週半ば頃にベトナム付近へ進む予想です。
そして、一番右側にあるのが台風26号。こちらは、3連休明けに日本列島に大きな影響を与えるおそれが高まってきました。
台風26号は”今年最大級の台風”へ
台風26号は雲渦がとても大きく、中心付近にも積乱雲が密集しているのが特徴。
今後は勢力を一段と強め、しかも今年最も大きな台風に発達する可能性があります。
(今年は台風7号、台風18号、台風19号が大型の台風となりましたが、強風域の直径は1100キロ前後でした。台風26号の強風域はもっと大きくなる可能性があります。)
台風26号は、14日(月)体育の日に、日本の南で北緯20度ラインを超え更に北上。その後は、東海上の太平洋高気圧の壁に沿いながら北上し、北から南下してくる強い偏西風に乗り、速度を速めながら北東進する可能性が高いと思われます。
東日本に接近するタイミングは3連休明けの16日(水)後半の可能性が高く、接近するタイミングが早くなるほど、陸地に近づく可能性が高くなりそうです。
仮に、陸地からやや離れた所を通るとしても、大きな台風であることと、大陸からの寒気(高気圧)と衝突するため、広い範囲に大雨や非常に強い風(暴風)をもたらすおそれがあり、かなり危険度の高い台風と言えるでしょう。
紅葉に大きな打撃も
なお、台風が日本の東に抜ける17日(木)頃は、強い西高東低の冬型の気圧配置となり、北日本の上空には強い寒気が流れ込んでくる見込みです。
このため、北日本の標高1000メートル以上の所では雪が降り、吹雪となるおそれもありそうです。暴風や大雨、更に降雪などの影響により、これから盛りを迎える紅葉にも、大きな打撃となってしまうかもしれません。
(上図は気象庁発表資料に加工は了承済み)