Nintendo Switch後継機、まず8インチ液晶モデル発売?後に有機ELモデルも登場の可能性
こちらでもNintendo Switch後継モデルの噂話は何度かお伝えしましたが、新たに米Bloombergが報じた「任天堂が新型ゲーム機を年内発売、8インチ液晶採用-英調査会社」との記事が注目を集めています。
任天堂ハードの予想については当たり外れ(任天堂の社内事情により「当時は本当だったが後に変更」された可能性も含みますが)あるBloombergだけに、首を傾げる向きもいるようです。実際、同誌は2021年秋に「ゲーム会社、任天堂スイッチの4K対応ソフトを開発中」「4K対応モデルの発売は早くても来年(2022年)後半以降になる見通し」と主張したものの続報がありません(厳密には現在も「2022年後半以降」ではありますが)。
が、日経新聞も同じソースを元に同じ報道をしているため、「調査会社がそう言っている」ことは疑いない事実です。
また、情報源となるオムディア(都内で開催した「ディスプレイ産業フォーラム」での発信)は、ディスプレイ関連の情報に関して確かな実績がある調査会社です。たとえば、iPhone 15シリーズが正式発表される数ヶ月前に全モデルがパンチホール2つ、つまりノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなると的中させています。
ほか、興味深いのは日経報道にある「後継機は少なくとも24年の発売時点では有機ELモデルはない」とのオムディア予想でしょう。要は、のちのち有機ELモデルが出る可能性があるというわけです。
今回のスイッチ後継モデルに関する予想は、これまでの噂話と照らし合わせてどう位置づけられるのか? ざっと振り返ってみましょう。
スイッチ後継モデルの液晶パネルはシャープが供給?
昨年5月、Bloombergは「シャープが新型ゲーム機用液晶パネル」を供給し、スイッチ後継モデルへの機体に拍車が掛かると報じていました。こちらもシャープCEOが新型ゲーム機の「研究開発の段階から参入している」と決算会見で述べていることから事実でしょう。
もっとも、シャープは決算資料でも触れていたはずが、後に消したそうです。
シャープは任天堂と深い縁があり、その縁はゲーム&ウオッチの共同開発やファミコン組立担当まで遡ります。ニンテンドー3DSの主要パーツにも関わっており、スイッチ後継モデルに液晶パネルを供給しても不思議ではありません。
また8インチ液晶画面を搭載するとの噂は、ゲーム関連の著名リーカーNate the Hate氏も主張していることです。現行スイッチ標準モデルの6.2インチから大きなアップグレードとなり、有機ELモデルの7インチより少し大きな程度だと述べていました。
スイッチ後継機はまず標準モデルを発売、後に「Pro」モデルを投入かも
実はスイッチ2(後継機)が2種類あり、標準モデルと上位モデルが準備中との噂は複数の情報源が主張していました。
1つは、Discordユーザー「SoldierDelta」氏が述べていた「通常モデルとダウンロード専用モデルがある」説 。つまり、現行スイッチ用カートリッジが使えるかどうかで差別化するということです。
この人物は、コーエーテクモの新作アクションRPG『Rise of the Ronin』(Team Ninja開発)の発表前に正確な情報やゲーム画像を発信していた実績があります。逆にいえば「コーエーテクモ限定での信ぴょう性」と割り引いておく方がいいでしょう。
2つ目は、有機ELモデルも存在している説。これは経済専門サイト朝鮮ビズ(ChosunBiz)が、「任天堂が2023年12月1日、サムスンディスプレイに有機ELパネルの供給を依頼した」ことが1つ。
また著名リーカーPaul Eccleston氏は、7インチの有機ELパネル搭載モデルがあると主張していました。それと同時に「Nintendo Switch 2 Pro」モデルの可能性にも言及しており、標準モデルを合わせて2種類あると示唆しています。
これらを総合的に判断すれば、今回の報道はおおむね妥当と思われます。たしかに現行スイッチも発売から8年目を迎えたとは思えない絶好調ぶりですが、マルチプラットフォーム対応ソフトで「ただしスイッチを除く」が目立つにも程がある感もあり、そろそろ限界でしょうね。