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マイナス思考な人、プラス思考な人。HSPはどっち?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

HSPさんは繊細な気質を持っているので、他人や自分の感情の動きにとても敏感です。

失敗したときやトラブルがあったとき、普通の人よりもなかなか気持ちの切り替えができず悩んでいませんか?

世の中にはミスをしても「大丈夫、何とかなる!」とポジティブな思考の人がいます。

マイナス思考に陥りがちなHSPさんですが、できれば明るく前向きなプラス思考になれたらいいですよね!

今回の記事ではマイナス思考とプラス思考の特徴や、明るく前向きに過ごすための方法を紹介します!

マイナス思考の人の共通点は?

悪い面ばかりに目を向ける

マイナス思考の人は、物事の悪い側面ばかりを見たり批判するところを無意識に探してしまいがちです。

新しいことにチャレンジするときも、「どうせまた失敗する」「上手くいかないかも」と思い込んでしまうので、実際にミスをしたり本来の力を出し切れない可能性があります。

周囲からアドバイスや応援をしてもらっても、素直に受け入れられる柔軟性がないため、「でもどうせ……」というマイナスな発言をしてしまいます。

挑戦してもいないのに想像だけで否定や拒絶をしてしまうので、折角のチャンスや楽しい出来事を自ら遠ざけてしまうことも。

過度に心配しすぎる

どんな物事に対しても、「過度に心配しすぎる」という特徴をマイナス思考の人は持っています。

ポジティブなイメージよりも「嫌なことが起きたらどうしよう」という感情が大きいため、行動力や決断力が遅くなってしまう場面もあります。

心配しすぎると自分だけでなく周りの人の気分まで下がってしまい、楽しいイベントも心から楽しめなくなる可能性もあります。

心配性というのは悪いことではありませんが、起きてもいないトラブルを想定して常に心配しているとストレスを多く溜め込んでしまい、仕事や生活においてのパフォーマンスが下がってしまう可能性があります。

人に頼ることができない

マイナス思考の人は、「他人に迷惑をかけたくない」という気持ちからなかなか素直に人に助けを求めることができません。

また、「こんなこともできないのか」と思われることが嫌で自分一人で何でも対処しようとします。

その結果、人より多く仕事を受け持ってしまったり、仕事が終わらず残業してしまうということも。

そのほかに、「頼んで断られたらどうしよう」という考えを持っていたり、断られた経験があるからこそマイナス思考に陥っている場合もあります。

プラス思考の人の特徴は?

前向きでいつも笑顔

いつも笑顔でいる人は外側だけでなく内面も明るい人が多いです。

たとえ疲れていたりストレスが溜まっていてもネガティブな発言をすることは殆どないので、一緒にいると元気をもらえる存在です。

前向きで明るく、常に自分が楽しくいられる場所を探しているので周りから見るととてもイキイキしてるように見えます。

一見、能天気に見えることもあるかもしれませんが、周りの空気を察することが上手で、ネガティブな状況にならないように配慮ができる特徴もあります。

誰に対しても同じテンションで接しようとし、自分から声をかけたりするので多くの人から好印象を持たれることも。

余裕があるように見える

プラス思考の人はトラブルに見舞われても気持ちを明るい方に切り替えることが上手く、自分の感情をコントロールすることができます。

仕事で誰かがミスをしても責めようとはせず、ポジティブな言葉で励ましたりアドバイスをして、状況を良くするために協力的な行動を取ります。

ポジティブな思考を持っているとそれだけで心に余裕が生まれ、心に余裕があると周りの人に対しても穏やかに接することができますよね。

逆にいつもイライラして余裕のない人はマイナス思考であることが多いです。

プラス思考の人は行動や心に余裕があるので、自然と周りに人が集まってきます。

失敗しても落ち込まず、糧に変えられる人

仕事や生活の中で、失敗してしまうことは誰しも必ずあります。

そんな時、プラス思考の人は落ち込んだとしてもすぐにそれを糧にして次に繋げるという考え方をすることができます。

失敗を「自分の経験と学び」にすることで、次からミスを減らすことができ、どんどんスキルアップしていくのです。

失敗を認めて受け入れることはとても難しいですが、プラス思考の人は自然とポジティブな考え方に変換することができます。

プラス思考になるための5つの方法

必要以上に他人と比べない

他人と比べると、どうしても自分が劣っている部分を探してマイナスな気持ちになってしまいますよね。

初めは難しいかもしれませんが、誰かと比べそうになったときは一旦思いとどまる癖をつけましょう。

他者よりも劣っている部分や優れている部分を探しても、自分の幸せには繋がりません。

その人よりも上だ、下だと比べて疲弊するのは長い人生において意味のないことなのです。

人と比べずに自分自身と向き合い、どうすれば現状が良くなるのか考える時間を増やすことを大切にしましょう。

他人に期待しない

生活や仕事の場面で、「やっておいてくれたら良かったのに……」「何で私ばかりやらなきゃいけないんだろう」と思ったことはありませんか?

こうした負の感情を持たないためには、最初から「あの人はこうしてくれるだろう」という期待をしないことです。

やってくれたらラッキーくらいに思っておいた方が、ネガティブな感情に飲まれることはありません。

勝手に期待して裏切られた気分になって、マイナス思考に陥るのは自分勝手な都合なのです。

心を軽くするためにも、期待をせずに自分ができることを率先してやりましょう。

完璧であることに固執しすぎない

プラス思考の人は、「考えるよりもまずはやってみよう」という行動派の人が多いです。

慎重に計画を練ったり考えることも大切ですが、考え過ぎて目標に全く近付いていない……ということはありませんか?

「こんなこともできないなんて、笑われるかもしれない」「もう少し準備してから挑戦しよう」と足踏みばかりしているとチャンスを逃してしまうかもしれません。

失敗することは誰にとっても怖いことですが、「試行錯誤して少しずつ完璧に近づいていけばいい」という思考で挑戦していきましょう。

小さい目標を一つずつ達成する

最初に大きい目標を立てるよりも、目の前にある小さな目標を一つずつ達成するように意識してみましょう。

コツコツと努力と成功体験を積み重ねて、最終的に大きなゴールに近づくことが出来れば自信に繋がります。

自分に自信がある人は、さまざまな物事に対して積極的に行動することができるはず。

成功体験が多いほど自分が成功する姿をイメージしやすいので、自然とプラス思考になっていきます。

まずは小さな目標を立てることから始めてみましょう。

ポジティブな言葉に変換する癖をつける

日常の中でマイナスな言葉が出そうになったときは、ポジティブな言葉に変換する癖をつけるようにしましょう。

たとえば、「面接で緊張して、頭が真っ白になってしまった。上手く話せなかった……」という場合は「良い練習になった。次は緊張しても大丈夫なようにもっと準備をしていこう」という風に変換すること。

落ち込んでネガティブな言葉を発しても、ますます気分はどんよりしてしまいますよね。

ポジティブな言葉を口にすると、思考もそれにつられて少しずつ前向きになっていきます。

マイナスな思考になってしまったときは、ぜひポジティブな言葉を口に出して言ってみてくださいね。

まとめ

マイナス思考とプラス思考の人の特徴、プラス思考になるための方法について紹介しました。

今すぐプラス思考になるのは難しいかもしれませんが、生活の中で考え方を少し意識するだけで、どんどんポジティブな自分になれるはずです。

仕事や恋愛、生活を充実させて自分らしく生きるためにも、ぜひプラスになる考え方を意識してみてくださいね。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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