【日立市】気軽にハイキングが楽しめる!山の歴史や生き物を観察しながら日立のまちを一望
読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋。皆さんはどんな秋を楽しんでいるでしょうか。筆者は秋になると本や映画など物語に触れたり、美味しい物を食べたり、外に出て体を動かしたいと思う事が多くなります。
今回はそんな筆者と同じく外に出て体を動かしたいと思っている方に、気軽に登れる助川山市民の森をご紹介します。
助川山市民の森は、1991年(平成3年)に起きた山林火災の跡地を整備してできました。現在も火災時の焼けた木の残骸などがあるとのことですが、自然の力で回復し四季折々の姿を見せるまでになりました。助川山の山頂は標高328mあり、360度見渡せる展望台からの景色が絶景です。
『助川山市民の森』は、車で国道6号線“池の川さくらアリーナ入口”の交差点を日立市子どもセンター方面へ曲がり、青葉坂を上ります。
交差点からは、助川山市民の森の入口までの案内板が各所設置されていますので、案内板のとおりに進んでください。途中団地内も通りますので、住民や歩行者に十分気を付けて通行しましょう。
団地を抜けると、車両が10台位ずつ停められる砂利敷きの駐車場が二箇所ありますので、車で向かう方はこの駐車場に停めて山登りを開始してください。
入口には、『いばらきヘルスロード』の1つとして山頂までのコースの案内板があります。このルートの他に自然を満喫できる“ネイチャートレール”というルートが複数ありますが、2023年9月に発生した大雨被害により、現在は通行止めとなっておりますので、案内板のルートで山頂を目指してくださいね。
ハイキングの道は、入口から3分の2くらいまでは、コンクリートで舗装され、残りは砂利敷きの道になっていますので歩きやすいです。登山未経験者やお子様でも一緒に楽しみながら山頂を目指せます。
入口から少し歩くと、動物観察や山頂までのルートマップなどの資料がある『ネイチャーセンター』があります。
入口からすぐにゆるやかな坂道が続きますので、休憩をとりながら進んでください。
山を登って行くと途中木々の間から日立市内や海が見え、高いところまで来ているなぁと実感する景色に出会えます。
道中には、助川山の歴史やどんな生き物が生息しているかなど、クイズ形式で楽しく学べる案内板が数か所設置されていますので、休憩がてらクイズを解き進むのも楽しいですね。
記念に植えられた植樹や、助川山市民の森の公園里親などによる植物の名前が記載された案内板や植物を守るための優しく呼びかける案内板も道沿いに設置されています。
こうした方の陰ながらの努力によって市内の山や公園などの植物は守られているのですね。
今年の紅葉は少し遅れ気味とのことでしたが、ようやく紅く色づいたモミジに出会えました。紅いモミジを見ると、あらためて“秋”を感じることができますね。
紅いモミジを見ながら一息ついた後、道を進むとようやく山頂の展望台が見えました。上記写真中央部分の小さな傘のような物が山頂の展望台です。
あの場所まで無事辿り着けるのか心配になったころ、山頂まで残り3分の1程の場所に位置する『おむすび池』が見えてきます。
おむすび池はその名のとおり、三角のおむすびの形をした池です。このおむすび池では様々な生き物が見られるそうですよ。東屋もありますので、屋根の下で生き物を観察したり、野鳥のさえずりを聞いたり、自然を満喫するおすすめスポットです。
おむすび池からさらに歩みを進めると、ついに山頂までの階段に辿り着きます。最後の坂は急ですので、無理せずゆっくり登ってくださいね。
急な階段を登りきると、日立市が一望できる山頂につきます。展望台からは南から北までの太平洋が一望でき、後ろを向くと紅く色づいた山々が見渡せます。
助川山の標高が書かれた案内板のある場所に登ると、遮るものが何もなく、思わず『ヤッホー』と叫びたくなるような景色ですよ。
展望台から見える日立は、山を切り開き人々が生活してきた様子を見ることができます。20年前に焼けてしまった木々も、こんなに綺麗に色づいた姿を見せる程に成長しました。
北側を見れば、神峰の山や大煙突までも見ることができますよ。
山頂までは、ゆっくり休みながら歩いて1時間弱で着きました。道中は少し汗ばむくらいでしたが、山頂は風が強いですので、温度調節のしやすい服装でハイキングを楽しんでくださいね。